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【スマホ脳】スマホが生活に与える影響に目を向けて、上手に付き合おう


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スマホ脳】(アンデシュ・ハンセン著)を拝読しました。

スマホが私たちの生活や知能に及ぼす影響を知り、

デジタルデトックスをすすめる書籍でした。

 

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ストレス・うつ・恐怖には役目がある

 本書【スマホ脳】の中で、

人間がストレスや恐怖を感じうつ状態になることは人間本来の防御反応だと述べられています。

具体的には、危険なもの、自分の命を脅かす感染症などから身を守るために、

強いストレスをという警告を発し、その場から逃げさせようという本能を持っているのです。

 

そして、そのストレスという警告に気づくことなく、長期にわたって過度なストレスにさらされ、うつ状態になるのです。

うつは「病気」として認識されています。

確かに、うつは過度な不安や焦燥感といった症状を引き起こし

発症した人は辛い思いをするので、それを改善するために多くの向精神薬を飲み、睡眠薬を駆使して、元の健康だった状態に戻そうとする行為が医療現場では行われています。

 薬局薬剤師として想うこと

実際、私は多くの患者さんに抗うつ剤抗不安薬をお渡ししています。

一般内科のクリニック(精神科の専門クリニックではない)でも、日常的に睡眠薬抗不安薬の処方せんを受け付けて調剤し、患者さんの手にわたっています。

 

果たしてこれで良いのだろうか?と疑問に思うこともあります。

不安を感じる状況から解放されたい患者さんに

安易に抗不安薬が処方されているのではないか?と。

 

スマホ脳で述べられている通り、

不安に感じること」自体は、人間の本能であり身の危険から守るための適切な感情だと思うのです。

 

ですから、安易に抗不安薬に頼ることなく、

運動をし、趣味を見つけ、自分なりの充実感を得ること(趣味や家族との時間)にも注力してほしいと思うのです。

 

スマホは自信を失わせる

 スマホSNSへの入り口になります。

スマホを使用する時間のほとんどはSNSで他人の成功体験を観ることに費やされ、「いいね」をもらえているかどうかを確認する時間に当てられているのです。

 

結果として、「人に自信を失わせることにつながる」と本書では述べられています。

 

全くその通りだと、私は思います。

知り合いでもない誰かや、会ったこともない(会うこともない)芸能人やインフルエンサーの成功体験ばかりを見て、自分と比較して落ち込む。誰しも一度はこのような経験したことがあると思います。私もその一人です。

 

本書では、

一部の人はSNSを上手に活用し、個人ブランドを構築するためのツールとして使用できている、とも述べられています。

しかし、このように自分の価値を高めるためにSNSを活用できている人はごく一部に過ぎないと思うのです。

だから、SNSに振り回されず、むしろ上手に使いこなせている人をインフルエンサーという特別な存在として扱われるのです。

 

多くの人は、「SNSを見るだけ」であってそのプラットフォームをうまく活用できず、ただ一部の成功者と自分との違いを目の当たりにして自信喪失をしているケースの方が多いのです。

そして、人々に「孤独感」や「不安」を感じさせているのかも知れません。

 

そうだとしたら、SNS「うつ」のキッカケになってしまうのではないでしょうか。

SNSによって自信を失ってしまうことや、気分が落ち込む状態は「ストレス」という脳の警告だと思うのです。

 

ですから、必要以上にSNSを見ることは避けた方が良いと私は思います。

 

それでもスマホは必要だと思う

 本書を読み進めるにつれ、「スマホは怖い」と思うようになってきました。

だからと言って、スマホを手放すのはあまりに非現実的です。

スマホはもうすでに私たちの生活の一部になってしまっているのだから。

 

LINEが無ければ、仕事相手と連絡は取れないし、

旅行の手配もスマホで行うのが便利で合理的です。

スマホで個人手配をすれば、旅行会社の窓口に行くよりも自由度の高いスケジュールを組むことができます。

 

さらに言えば、資産運用をする上でもスマホは欠かせないのです。

証券口座を開設するにも、投資信託を購入するのも、ネットの証券口座の方が銀行・証券会社の窓口よりもはるかに安い手数料で株や債券を購入できるのです。

スマホの存在そのものは、生活を便利にしてくれるのは間違いないのです。

 

スマホとの上手な付き合い方 

 

スマホが現代人の生活に利便性をもたらしてくれているのは間違いありません。

ですから、私たちはスマホSNSと上手に距離を保って付き合っていくしかないと思うのです。

 

具体的にはどうしたら良いのか?

 

私の場合はスリープモードを使用し、22時以降は通知が鳴らない設定にしています。

22時以降はスマホが鳴りませんので、一定の効果はあります。

就寝前にスマホをONにするキッカケが無いのですから。

 

それと、強制的にスマホを触らない時間を設けています。とくにプライベートの夜の時間や、予定のない休日はスマホをクローゼットの中で充電しています。物理的に距離をとることにしています。

 

友人からは「返信が遅い人」と言われることもありますが…

気にしない。これに限ります。実際、私の返信が遅くて地球が爆発するなんてことは無いのです(笑)

改めて考え直すキッカケ

スマホ脳】を読んで、スマホと自分の生活について改めて考えるきっかけになりました。

 

スマホの使い過ぎが良くないことは自覚していても、なかなかその状況から抜け出せていないのが現実です。

 

これからの長い人生、さらにスマホは生活に欠かせないツールとなっていくでしょう。そんな中、スマホに心を蝕まれないような距離感を保っていたいものです。