ゆめのブログ

30代女の独身生活ブログ

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今までの恋愛経験なんてくそくらえだ!


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36歳になった。これまでに幾度となく恋愛を重ねてきた。

そのすべてに学びがあって、恋愛偏差値は高いと自負があった。

でも今、恋愛中の今、私はいままでの経験を思い返しても、活かそうとしても、どうにも身動きが取れない状況に置かれている。

今までの恋愛経験の棚卸をしようと思う。

 

不倫はすぐ近くにある

私が30代前半のころのこと、ある男性から食事の誘いを受けた。

同時にアプローチを受けたのだ。彼は私のことを「今世紀最高の女性だ」と、褒めまくった。

耳障りは良かった。

そして、最悪なことにまるで彼は私に対して完全な独身であるかのように振舞っていた。

彼の口説き文句はこれだ。

「土日は空いてるよ」

「家には誰も上げないんだ、来るのは君が初めてになると思うよ」

「離婚はしているけれど今は彼女もいないよ」

「君は今迄に遭った女性の中で最も優秀で、落ち着いていて居心地がいいんだ」

 

少々浮かれた私であった。

しかし、共通の友人から聞くところによると、彼は結婚していたのだ。私は呆然とした。それにも関わらずあからさまに独身を装っているのだ。

そして平然と私のことを口説いてくる。

この男の頭の中はどうなっているのだ。理性や倫理と言った思考回路が完全に欠落している。

 

私は事実を言った

「あなた結婚しているよね?」

彼は言った

「していないよ」

あっさりと言うのだ。あまりにもあっさりと言うものだから、呆れた。これ以上この男と一緒に居ても幸せにはなれない。

 

この男は、私に何を求めているのだろうか。私を幸せにするつもりなんて無いのだ。

この経験から学んだことは、思いのほか不倫は身近にある、心の隙を見せてはいけないということだ。

 

15歳年上の男

15歳年上の男性と付き合って最も強く感じたことは、「安心感」である。絶対的な安心感があった。彼はすべて私の都合に合わせてくれた。

 

デートの日も、旅行先も、食事の内容も、すべて私のために決めてくれたのだ。LINEをすれば必ず返信は来た。私からの連絡を無視することなんて絶対になかった。

 

だけど、彼は私の行動を把握したがるようになり、浮気を疑うようになった。彼の知らない場所へ行くことを不安に感じるようになった。

 

彼とは言葉が通じなくなってしまった。

いくら私が「浮気なんてしていない(事実)」と言っても分かってもらえなかった。

そして、何度も

「こんなに君に合わせていて、尽くしているのだから俺のこと愛してるよね?」と聞くようになったのだ。コミュニケーションが取れないと彼は言うようになったのだ。

 

私はそんなこと思っていなかったのに。

見返りのない愛などないと悟ったのだ。

 

覆水盆に返らず

高校生の頃に付き合っていた彼と大学院生の時に復縁した。最初はよかった。自分のことを何でも知っている人と付き合うのは心地が良かったからだ。

 

そして彼とは本当に安定した恋愛を続けられていた。私がストレスを溜めて爆発しても彼は次の日にケロッと忘れてくれていた。

 

とても気楽に付き合っていた。

しかし、彼は言った。「一緒に地元に帰って結婚すればいい。君は社会なんて知らなくていいんだよ」と。

 

その言葉は私を喜ばせるはずだった。でも私は喜べなかった。私は仕事をしたかった。どうしても自分で稼いで自分のために時間を使えるようになりたいと思っていた。

 

学生という縛りをほどいて、自分のために生きたいと思ったのだ。

そして私は彼に別れを告げた。やっぱり高校生の時に別れたのには理由があったのだ。別れるべくして別れたのだ。

少し大人になったからと言って、必ずしも恋愛関係が続くとは限らないと悟った。

時差に負けた恋愛

ハワイに行った時に知り合った男性とも恋愛をした。言葉の壁はあったがそれは問題ではなかった。

 

最もつらかったのは時差である。ハワイの朝は、日本の真夜中だ。彼が連絡をくれるのはいつも真夜中だった。体力が持たなかった。限界まで疲れた。

 

彼は当たり前のように私に言ってくれた。「どんなに距離が離れていても愛は変わらない」と。その言葉を信じて、付き合っていた。

私はハワイに何度も訪れた。でも彼は一度も日本へ来なかった。彼に会いにハワイへ行っても、いつも私は一人だった。彼は3つも仕事を抱えていたのだ。

 

彼は仕事だから、ひとりで観光できるのは気楽でいい、泊まる場所のことも心配しなくていい、自分で自分にそう思い込ませていた。

 

恋人が居ても、私はいつも独りだった。ハワイで。

 

そして、この生活は長く続かなかった。私にも仕事があった。体力の限界を迎えるまで恋愛をする必要は無いと思った。ハワイはたまに訪れて楽しむ場所であって、生活の場所ではないと悟った。

 

私は日本の国家資格を持った人間なのだ。

ハワイの煌びやかさに惑わされている場合ではない。自分の生活は自分で作る。

私はこの日本で自分の足で立って生きてくべきだと思ったのだ。

 

そして今

色々な経験をしてきたが、今の恋愛はどうだろうか。

些細な私の「もうオバサンだから」という自虐ネタ、飲み過ぎた私の姿を見て彼は失望していた。

 

謝罪はしたが、彼と私の心の距離が遠ざかったのは事実だ。

私はお酒に任せて何か暴言を吐いてしまったのかも知れない。飲み過ぎて覚えていないのだ。情けないが、事実だ。

 

考えても考えても分からない。

 

今までの経験なんて全く役に立たない。「もう帰る」とだけ言い残した彼の姿をとても怖く感じた。手も足も出ない。言葉なんて出てこない。

何を話したらいいのか、何を謝ったらいいのか、全く分からないのだ。

 

今までの経験を活かして、しっかり彼と向き合ってきたはずなのに、ひと時お酒を飲んだだけですべて壊れてしまったのかも知れない。

 

今までの経験なんて全く役に立たない。結局、どの恋愛も「初めて」なのだ。こんなにも多くのことを経験してきたはずなのに。

 

私は恋愛偏差値が高くなったなどと奢ってはいけなかった。謙虚に行くべきだった。でももう遅いのかも知れない。

 

今までの経験から言えることはただ一つ。

 

私は恋愛に向いていないってこと。