ゆめのブログ

30代女の独身生活ブログ

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受験の思い出。Fランク大学生だった私の国家試験奮闘記。受験生へのエールを届けたい。アドレナリン全開の受験勉強は必ず未来の自分を助けてくれる。


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こんばんわ。

本日もアルバイト業務を終え、充実した疲労感を感じております。

受験シーズン真っ只中。

受験の思い出を振り返ってみました。

 

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薬剤師国家試験受験前の生活

私が国家試験を受けたのは13年前。

若くパワーのみなぎる学生だったと自負しております。

35年間の人生の中で、こんなにも勉強した時期はありません。

 

  • 朝7時

起床

朝食を済ませ、机に向かう。

  • 正午

昼食含め休憩1時間

  • 13時~17時

過去問題集を一通り解く

  • 17時

夕食含め90分休憩

  • 18時半~23時

苦手科目を中心に過去問を解く

  • 23時半

入浴

  • 24時就寝

 

このスケジュールを3か月間続けたのです。

眼を空けている時間、

ずーっと勉強、勉強、過去問、過去問、参考書、参考書。

 

今思えば、狂っていたのかも知れません。

理性のネジが外れていたと思います。

 

テレビも見ず、

携帯も触らず、(当時はスマホがなかったことが救いでした)

彼氏とのコミュニケーションも取らず

体重は5㎏増

食事も冷凍パスタのみで済ませる

部屋の掃除もしない

 

ただ、文字通り勉学に励む毎日

 

やるしかなかった

なぜこんな常軌を逸したスケジュールにいたったのか。

それは、わが大学の国家試験合格率が低いから。

今でいうところのFランク大学…という表現にちかいのでしょうか。

 

15年前、日本全国の私立薬科大の大学数は29校。

その中で、我が母校の国家試験合格率ランキングは28位。

国家試験浪人を含めた総合の国家試験合格率は50%台。

全国の国家試験合格率は70%。

 

世の中の受験生の7割は合格できているのに、

わが校出身者だけ見ると、2人に1人しか受からない、という意味。

 

世の中の平均にも達していないのです。

 

厳しいプレッシャー

 

その不甲斐ない結果を挽回すべく、

講師陣は厳格に徹底したカリキュラムを組んできたのです。

それだけでなく、精神的な面でも強めのアドバイスが多かったのです。

 

先生方は一貫して、

  • 君たちは決して勉強ができるタイプの人材ではありません。
  • 国家試験とは、厚生労働省に認めてもらえる人材かどうかを見極めるの試験です。
  • この試験に受からなければ、4年間の努力も学費も意味をなさないのです。
  • 国家試験に受からなければ、ただの薬学部卒の人です。そんな人を採用してくれる会社がありますか?、ないです。
  • 社会に出て、「先生」と呼ばれても決して胡坐をかいてはいけません。
  • 君たちが一緒に働くほかの薬剤師たちは、君たちよりも遥かに優秀な人たちです。

 

要は、

「君たちは、国家試験に落ちたら価値のないただの人なんだよ。たとえ国家試験に合格しても社会に出たら苦労するよ、それは勉強が得意ではないから」

と、私たちに訴え続けたのです。

 

卒業後、この教育理念と、各講師の本音は違ったことが分かりました。

「わが校の学生は甘やかすとその分だけ甘える性質」が強いことを

逆手にとった叱咤激励だったようです。

 

先生方の本音は、

「面白味のある、遊び心に富んだ学生が多い」

と思ってくれていたのです。

ただ、現役大学生の時はそれではいけない。

薬学部に入ってきた以上は、

国家資格を取らせなければいけない責任があった、というのです。

 

そうした先生方のプレッシャーを真に受けた気の小さい私は、

 

受からなかったら人生終わってしまう

 

そう思い込んでいたのです。

 

 

ランナーズハイ

こんな無茶な生活をしていると、ある日、突然変化が訪れます。

高揚感に包まれる時がやってくるのです。

 

問題を解けば解くほど、興奮し、集中し、他の音が聞こえなくなる。

 

真っ白な音のない部屋で問題を解いている感覚。

文字が躍り出し、数字が生き生きと連なっていく。

薬の名前だけが浮かんで見える

 

薬学の世界に引き込まれていくのが分かります。

まさにランナーズハイ。

もっと、もっと知りたい。

知的好奇心のスイッチは入りっぱなし。

 

先生方のプレッシャーはいつの間にか消え、

自分との闘いの域に入っていたのです。

 

国家試験当日

もうこのランナーズハイを感じることはできないのか…

と、惜別の思いを携え会場へ向かう。

 

実際に出題された問題は、驚くほど解ける。

解いても解いても答えが分かる。

できる、できる。できる!

 

高校受験から始まり、

大学受験10校、

センター試験

大学在学中の定期試験など、

多くの試験を受けてきた私。

こんなにも、楽しく試験時間を過ごしたことはありません。

 

結果

合格。

それ以上に、勉強って楽しい!と気づいた私。

 

 

この発見は、のちに大きな財産となりました。

 

社会人になった今

こうして大学院に進学したのち、社会に出て10年。

 

あの受験生活を経験したから、

たとえ、どんな障害があっても

大丈夫、真剣に集中してやればできる自分がいる」と思えるようになりました。

 

例えば、このブログやスキューバダイビング。

新しいことを始めようとするとき

失敗したらどうしよう?と思うことも、もちろんあります。

 

でも、一方で

集中して丁寧にやればできるのではないか?

ひとつずつステップを踏んでいけばできるのではないか?

というポジティブな考えもあるのです。

努力できる自分を信じられるようになったのです。

世の中で言う、【成功体験】ですね。

 

だから私は、

命がけのダイビングを継続し、

危険だらけでも、ひとりで海外旅行に行き、

根気勝負のブログを始め、

次々と新しいことに挑戦できているのだと思います。

 

 

あの時の自分が、今の自分を支えてくれているのです。

 

受験生のみなさんへ

受験シーズンを迎え、悩み苦しみ焦っている人もいるかも知れません。

心が折れそうになる日もあるかもしれません。

私のように気が小さい人には特にお伝えしたい!

 

Fランク大学だってやればできるんだぞ!って。

 

受験は、他人との闘いではありません。

もしかしたら、隣の席の受験生と入学後に大親友になるかもしれないのです。

受験会場は、輝く人生への控室。

自分の能力を爆発させて、その扉を開けるのです。

 

第一志望校の不合格は、受験の失敗ではありません。

受かった大学が、Fランク大学なんて言われても、

その場所で、

新たな友人と過ごし、

先生と語り合い、

自分で得意なことを見つけようとすれば、

その後の人生にきらめきを与えてくれます。

 

実際、この私もそうです。

まさか、(世の中での)下位ランク大学に行くことになるなんて思いもしなかったです。

今となっては、生まれ変わっても同じ大学へ進学したいと思うほど、充実した4年間を過ごせたのです。

 

私にとっては上位ランクの大学です。

 

どこに行くか、よりも

どう過ごすか。

 

それでも努力が運命と縁をつないでくれる。

自分が自分のスイッチを押して、エンジンをかければ必ず軽やかに生きていけます。

 

受験を通じて、

自分の価値観を作れる場所を見つけられる。

それが、受験のゴールです。

 

 

どうか、受験に臨む学生の皆さんに

満開の桜が咲きますように。

その未来が、輝ける毎日になりますように。

 

受験は未来の自分のために役に立つんだよ、とお伝えしたいです。