ゆめのブログ

30代女の独身生活ブログ

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36歳独身女の大失敗。女はどうして好きな男の前で空回りしてしまうのか。


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まず初めに、私はすでに大失敗を2度犯している。

一度目は先週の土曜日のデートの日。

 

失敗①

1か月ぶりに彼に会えて、あまりに嬉しすぎてお酒を飲み過ぎてしまったのだ。

2軒目からカラオケに行き、駅のホームに着いた瞬間までマジで1秒も記憶がない。しっかり歩けていたかどうかも分からない。

もしかして嘔吐していた可能性も考えられる。しかし、嘔吐した形跡は残っていない。嘔吐だけはしていないと、せめて信じたい。

お願いだから、あの時の私よ…吐いていないで欲しい。

2軒目のお会計も私がしたのか、彼が払ってくれたのか記憶にない。2万円あったはずの細部の中身には万札が残っていなかったから、きっと私が払ったと信じたい。

勿論金額も思えていない。増えた千円札を見て「きっと私が払ったのだろう」と信じたい。でもマジで記憶がない。

カラオケに入って受付をした瞬間のことも覚えていない。頼んだ飲み物は彼と同じにしたと思う。

しかし、テンションが上がるにつれ、テーブルに足をぶつけてグラスを落として割ってしまっている。足の項に切り傷と青あざが残っている。これは間違いない。私は、お店のグラスを割った上に店員さんに謝罪をしていない。最悪である。

 

何の曲を歌ったのかも覚えていない。「彼がキンキキッズ縛りは無しだよ」と言ったのを覚えている。私たちはキンキキッズの曲を歌うことが通例になっていたのだが、彼がその縛りを解いた理由は分からない。

 

きちんと歩けていたのか、改札まで登る階段のことも覚えていない。

彼が私の体を支えてくれていたのだろうか。終電間近で彼も焦っていたはずなのに。

カバンから携帯(Suica)を出すのに手こずって、彼は先に走っていったような気がする。待ってよ~と思った記憶はある。駅のホームに座っても何を話したらいいのか分からない気持ちになったことは覚えている。

彼が帰ってしまう寂しさと、自分のみじめさが混在して言葉が出なかったのだ。目に涙が溢れてしまったことも覚えている。

 

お酒の飲み方が汚すぎる。一体何年お酒を飲んでいるというのだ。一体何を学んだというのだ。20代の頃と変わらないではないか。

本当にみじめで、情けなくて、かっこ悪いではないか。こんなオバサンの泥酔姿など見たくないはずだ。

 

彼にはどう謝ったらいいのか分からない。何から謝ったらいいのか、何から話したらいいのか分からない。

 

こんな姿の自分を客観的に見たとき、こんな自分と一緒に飲んで「楽しかった」と思えるだろうか。思えるはずがないだろう。

二度と飲みたくないと思うのではないか。思うはずだ。申し訳ない気持ちしかない。

 

失敗②

彼が話したかった事(普段のコミュニケーション不足)について、きちんと向き合わなかったことだ。

彼は何度か私に言った。「俺たち、コミュニケーションあまり取れてないよね?」というワードが聞こえたが「そうだねェ」とうわごとのような返事しかしなかった。

 

これには理由がある。私はコミュニケーション不足と思っていないからだ。

普段の連絡頻度は1週に1回電話があるかどうか、という程度ではあるものの、彼は必ず近々の出来事を具体的に話してくれていたから安心していたのだ。

 

世間一般のカップルの連絡頻度なんか自分たちには関係ない。絶大は信頼関係があれば連絡頻度と愛の深さは関係ないと思っていたのだ。本気で思っていたのだ。

 

彼からの連絡待ちで、私から連絡することはほとんどなかった。これも失敗である。

コミュニケーションはお互いがすることであってどちらかが一方的に働きかけることではないと分かっていたのに、実行しなかった。

私から彼に連絡をして返信や折り返し電話が無かったら、私は眠れぬほど絶望的に落ち込むことが分かっていたからだ。彼から連絡を待つ方が気持ちが楽だった。

 

私は彼に甘えていた。

 

彼は一生懸命この状況を改善しようと私にはたらきかけ、行動に移してくれたのに、私はその真剣さを受け止め切れていなかった。

もっと彼の眼を見て、彼の言葉を聞いて、何に悩んでいるのか、どうしたいのかと質問し話し合うべきだった。

 

それを怠った。

怠惰な女の本性が出てしまった。今更何を言っても遅いのかもしれない。否、遅いだろう。私は今手も足も出ないほど彼の優しさに応えようとしなかった自分を反省している。どう行動したらいいのか分からない。

 

翌朝「飲み過ぎてごめんなさい」とはLINEしたら、彼の方から「俺の方こそゴメン」とLINEが来た。優しすぎるではないか。

本音と信じたいが、あまりに自分がみじめ過ぎて、ごめんの言葉も素直に受け取れない。私が謝罪すべきことの方が多いに決まっているからだ。

 

テンションはジェットコースター

土曜日のデートが決まったとき、私は本当に嬉しかった。だから、デートの下見に言ったのだ。海の見えるレストランや江の島の街並みを久しぶりに訪れた。

 

真夏の江の島は賑わっていたが、車を止められないほどではなかった。飲食店の並ぶ通りに近い駐車場を探し、ここに止めようと決めた。

食事はここがいいかな、このソフトクリームを食べようかな、ここを散歩したら面白そうだな、と思いながら彼と一緒にドライブするシュミレーションをしていた。

 

しかしそのシュミレーションは1秒も叶うことはなかった。当日は台風だったのだ。

もう消えてしまいたいほど落胆した。あんなに楽しみにしていたのに、台風を恨んだ。まるで、「今日のデートは絶対うまくいかないぞ」と神様が言っているようだった。

 

多分神様はそう言っていた。神のお告げを無視したことを後悔している。(ちなみに私は無宗教であり、こういうときだけ神の言葉なんて言い出す薄情なタイプ。笑い)

 

そしてたどり着いたのは、さびれた駅前の飲み屋。その飲み屋さんはとてもいい店だったが、ふたりできちんと話すには不向きだったと思う。私には店選びのセンスもないのだ。

 

テンションを上げようと、彼が到着する前にパクチーレモンハイを1杯飲み切りそうになった。馬鹿垂れである。普段は全くお酒を飲まないのに、空腹で仕事終わりでお酒を飲んだら、回るに決まっている。すでに彼が到着した時は、酔いが回っていた。

 

酔いが入った私が彼の話を聞けるはずがない。きっと彼は呆れただろう。

そして最後まで言えなかった

「次に晴れた日は江の島に行こうよ」と。もうその時は自信を完全に喪失していた。

 

空回りの一日

何をやっても空回りだった1日。まるで台風のように私の心は土砂降りだった。

そんな私が、彼との別れ際、最後に私が放った言葉は「私ももう36だからさ~」と自虐ネタである。

 

普段からそういう笑い話をしていたので、そのノリだったのだが彼にとっては地雷ワードだったようだ。彼は年下なのだ。

私にそんなことを言われても、なんと返事をしたらいいのか分からないのだろう。そりゃそうだ。私をオバサン扱いするような品のない男性ではない。

 

私の自虐ネタは絶対に受け付けられないのだ。あまりに自由に言葉を発しすぎる毎日んなので、まさか彼の地雷ワードとは思わなかった。想像もしていなかった。

 

でも私にはデリカシーがなかった。

 

最初から最後まで空回りし続けた一日だった。彼の時間を作ってもらったにもかかわらず、私は何の楽しみも提供できず、彼の話に向き合うこともせず、ただ一人よがりに楽しんだだけなのだ。

 

一緒にいる人への配慮が足りない。そうとしか言えない。

今から何を言ったらいいのだろうか。何も言わないほうが良いのだろうか。

彼は今、どんな空を見ているだろうか。

 

せっかく出会えた大切な人なのに、大切な時間だったのに

「楽しければいいじゃ~ん」の気持ちがほんの少しあったことは心から認めます。

 

もう彼はこんなだらしない私を見捨ててしまうだろうか。

 

から回ってしまったのはすべて、彼のことが好きだからだ。気に入られたいからだ。嫌われたくないからだ。美しい女性でありたいからだ。でもそうでない自分が露呈したとき、心は脆くなってしまう。

 

仲直り、できるだろうか。

私はどうしたいのだろうか。もうしばらく考えてみよう。