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【52ヘルツのクジラたち】作者のインタビュー記事を読んで思うこと。人生の遠回りって何だろう?


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2021年5月6日の読売新聞に、
作家・町田そのこさんのインタビュー記事が掲載されていました。
町田そのこさんは【52ヘルツのクジラたち】の作者の方で、2021年本屋大賞を受賞され、注目されています。

私も【52ヘルツのクジラたち】を読ませていただいております。
この記事に関心を持ったのでご紹介します。

インタビュー記事の感想

インタビュー記事では、
町田さんが理容店や菓子店などに勤めた後に家庭に入り、
幼いころから描いていた「作家になる夢」を叶えた人生を振り返っておられます。

町田さんが「作家になる」という夢を叶えたのは2016年、37歳だったそうです。
決して早くはない、と記事には書かれています。

20代の私は背骨がなかった。確固たる芯を持たず、楽な方へ流されるまま。「自分探し」と聞こえのいい言葉を盾に何度も職を変えた。…どれも中途半端で何も成すことはない。そんな自分を倦むようになった。何者にもなれない気持ちが膿のように膨らみ、破裂したのは敬愛する作家・氷室冴子さんの訃報がきっかけだった。私は氷室さんのような作家になりたかった。これ以上己を嫌いになる前に、せめて夢をもう一度夢を追おう、そう決めたのだ
2021年5月6付 読売新聞より抜粋

「20代の私には背骨がなかった」という表現から、
「確固たる芯を持たずに転職を繰り返すこと」は人生の遠回りであり、その遠回りは町田さんにとっては虚無な時間だった、というようなメッセージのように受け取れます。

私としては「確固たる芯を持たなくても、転職を繰り返すこと」の方がスゴイではないかと思ってしまいました。
なぜなら、私は「職を変える」勇気が無いから。
薬局薬剤師の転職とは、
勤務先の会社を変えるだけであって、
職業を変えるわけではないので、
複数の職業を経験できる(しようと思う)こと自体が素晴らしいと思うのです。

私は時々思います。
「私、薬剤師じゃなかったら何になりたいかな?
…私から調剤業務を取ったら何にも残らないかも」と。

薬局薬剤師の仕事が好き!という気持ちと同じくらい、
薬局薬剤師以外の仕事に就く自信がなくなっているのです。
薬剤師の仕事には、
調剤薬局、病院、製薬メーカーMR・学術、医薬品卸業者の管理薬剤師、麻薬取締官、公務員などいろいろあります。
だからといって職を変えてみようと思っても、
ハードルが高すぎると感じてしまうのです。

転職に躊躇いの気持ちを持ってしまうのは、30代になったからかも知れません。
私自身に20代のような勢いがなくなったことと、
30代が新しい職業に就くことへの難しさという現実が
私をそんな気持ちにさせるのかも知れません。
本当は年齢なんて関係ないのだけれど。

ですから、私にとっては
町田さんの仰る「自分探しという聞こえの気持ちのいい言葉を盾に、何度も転職したこと」が
遠回りで虚無な経験だとは思わないのです。
むしろ、町田さんのように様々な世界に身を置けたことは、
素晴らしい経験だと思います。

20代私と言えば、
稼いだお金を「自分探しと称した海外旅行」に思いっきりつぎ込んで、
わぁーーーーい!外国ってたーのしーい!!!!
と、鼻水垂らした小学生みたいな生活でしたから。
自分の人生のゴールとか目標とか、
確固たる芯について微塵も考えたことがありませんので…

真剣に自分の人生について考えておられた町田さんは素晴らしいと思います。

遠回りしても夢は叶う

遠回りしながらも、町田さんは夢を叶え「本屋大賞」を受賞されました。
作家を目指してから、13年もの時が経っていたそうです。

受賞後にいくつか取材を受けたが、その中で「もっと早く作家を目指していたら…と思うか」と言う質問があった。それは結果的に遠回りとなった20代のことを指しており、私の答えはもちろん「イエス」だ。早ければもっと、とどうしても考えてしまう。しかしあの遠回りの時期が無ければ今の私はいなかったかもしれないと思う。…芯のない虚しさを知っているからこそ、今があるのではないか、と。
2021年5月6付 読売新聞より抜粋

私もその通りだと思います。
夢を叶えるのに年齢や時期は関係なくて、
その人にちょうど良いタイミングがあると思うのです。
町田さんにとっての遠回りの経験は、
大きな夢を叶えるためのステップだったのだと思います。

私はこういったエピソードが大好き。
順風満帆な成功体験よりも、
悩んで、倒れて、打ちひしがれて、それでも諦めずに
コツコツ歩んでいく姿には、とても勇気づけられます。

私はできるだけ楽して最短距離でゴールにたどり着きたい!と思いすぎてカラ回るタイプですので、
他人の愚直に努力する姿勢は心から尊敬します。

新聞が好き

この新聞記事、昨日ダイニングテーブルの上に父が置いてくれていました。
「クジラの記事です」と謎のメッセージ付きでした(笑)
クジラの記事って何ですねん…(+o+)

時々父からオススメ新聞記事を紹介されます。
本の紹介、医療のニュースなど、私に関わるような記事を切り抜いて
食卓に置いてくれています。

父と娘の交換日記…ならぬ、交換新聞
新聞記事を通じて父娘コミュニケーションをとるのも楽しいものです。

なので、私は新聞が好きです。
サクっと読めてちょっと元気がもらえる記事に出会えますし、
父と私の一風変わったコミュニケーションツールにも役立ってくれています。

是非読んで欲しい

さて、話は脱線しましたが。
【52ヘルツのクジラたち】を是非読んでいただきたいと思います。
私自身も、2021年の本屋大賞ノミネート作を複数読んでおり、
ブログでも感想を書かせていただいております。

【52ヘルツのクジラたち】のレビュー記事を書いた時は、
スラスラと文章が浮かんできたのです。
たいてい、ブログを書こうと思うとPCを前に硬直しているだけなのに…(笑)

yume-diver.hatenablog.com

そして、この【52ヘルツのクジラたち】は私の本コレクションの中でも
グレード1*1に入っております。

幼児虐待がテーマになっていて、少し暗いテーマではあったものの、
しっかり希望の光を見いだせる作品でした。

もし、書店で見つけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。

*1:グレード①:再読するために見える場所に置く本、グレード②:再読するかもしれないと思って隣の部屋のクローゼットにしまう本、グレード③:私よりも適した読者に出会ってもらうためにBOOKOFFへ旅立つ本