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【宙組大劇場公演】Never Say Goobyを観劇。男役・真風涼帆が背中で語る。


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新型コロナウィルスの感染拡大により、初日の幕開けが延長に延長を重ねた公演でした。苦難を乗り越えたタカラジェンヌの底力を目の当たりにした瞬間です。

Top of トップスター

真風涼帆さん。トップ就任から5年めになります。早いものです。初めてお目にかかったのは、柚希礼音トップ時代の星組生の時です。あのころは、新人公演の主演を務めておられました。

世紀の大トップスター・柚希礼音さんの新人公演主演を演じるのですからそのご苦労と努力は想像するに難くありません。いや、想像絶するほどのプレッシャーとの闘いだったに違いないのです。

そんな余計なお世話はさておき…真風さんという方は、穏やかで大らかな心の持ち主ではないか、と私は勝手に想像しております。(スカイステージでお見受けする限りではありますが)

大地をゆったりと流れる大河のような印象を受けます。そんな真風さんのお人柄が私は大好きです。そして、人として憧れるのです。

小さなことに動揺せず、穏やかに冷静に真摯に舞台に臨む姿に私はいつも鼓舞されるのです。

真風さんの舞台を見終えた後は、心が緩まる感じがしますね。「あぁ、明日からも穏やかに過ごそう。小さなことでイライラしないように」と思えるのです。

Never Say Goodbyの感想

ショーが無いので、ガッツリお芝居の世界に浸るわけですが…テーマが重い( ;∀;)

ファシズムとの闘いに巻き込まれていくスペインのお話。ザックリすぎなのは承知しています(汗) 文章で説明するのがあまりに難しすぎるので割愛します…。ウィキペディアでどうぞ。

真風さん演じるジョルジュはポーランド出身でアメリカへ渡り写真家として活動しているお役。ジョルジュ自身には「故郷」と呼べる場所がない、そんな寂しさや空虚な思いを抱える男性です。米国で活動中のジョルジュはチャラいと見せかけていますが、実は心の底で「自分の使命」を探し続ける哀愁漂う大人の男なのです。

真風さん、見事に演じ切っておられました。スペインの義勇軍に参加することを決意し生涯を捧げてきたカメラを手放して戦へ向かうラストシーンでは、客席に背中を向け大地を見下ろすかのような姿で立っておられます。

その背中からは神々しい光が放たれております。

自分の人生を振り返り「あぁこれで良かったんだ、これが自分の使命なのだ、やっとここに根を下ろせる」といったような安堵の想いと、愛するキャサリン(潤花ちゃん)と出会えたことへの感謝の想いを背中で語っているようでした。

(これは完全に私の主観的解釈です。笑)

「背中で語る男役」を目の当たりにした瞬間でした。このラストシーンを見るだけでも十分価値があります。男役を極めた真風さんの背中、是非東京公演で多くの方に見て頂きたいものです。

 

ツッコみたくなるシーン

絶対ふざけてはいけない、シリアスなストーリーであることは十分理解しています。

ただ!ただ一転だけ。どうしても気になる、ツッコみたくなることがあるのです。

それは、歌で台詞を言うシーンが多すぎる…(;O;)

思いの丈を歌に乗せた方がより情感が伝わるだろう、というワイルドホーン氏の意向なのか?と考えてみたりもしましたが…普通に言葉でしゃべったらいいのに、と思わざるを得ない印象です。

例えば、ジョルジュ(真風さん)が「自分はポーランドで生まれ、医師である父の仕事・戦傷者の看病を手伝っていた。それも時代の流れと共に必要なくなり、写真家になった。世界中を旅して、美しい女のいるところへ転々とした、だから自分は根無し草なのだ」と語る台詞も歌うのです。

私はこの歌を「根無し草の歌」と呼ぶことにしました(笑)

 

また、バルセロナに戦争が起こることが見えてきてオリンピック開催は困難を極め、闘牛ができなくなるヴィセント(芹香さん)も歌うのです。

俺から闘牛を取ったら何が残るのか~♪的な歌を歌うのです。

普通に喋ってくれたらいいじゃんよ…

と思わずツッコんでしまいました。ミュージカルあるあるです笑。25年も歌劇を拝見してきましたが、どうしても慣れない台詞の歌。

なぜここで歌う?!と思ってしまうのは私だけなのでしょうか?

「闘牛を失った男の歌」とでも名付けましょうか…笑。

 

宙組のさらなる進化に期待

真風さんが宙組トップスターに就任してから5年が経ちました。そろそろ、卒業の時が近づいて来ているのではないでしょうか。

タカラジェンヌを応援する身として、避けて通れない卒業の日。トップスターを応援するのであればその思い強く、常に心に浮かんでは消えているのです。

2番手スター芹香斗亜さん、3番手スター桜木みなとさん…他宙組の生徒さん達もかなり実力をつけてこられています。

卒業の日は確実に近いと考えられます。それでも尚、真風さん率いる今の宙組がさらに新しい挑戦をし続けてくれることを願ってやみません。

こうして紡がれていく宝塚歌劇の歴史が多くの人の心を動かし、励まし、夢を与え続けてくれたのです。

少し寂しい気はするけれど、まだまだ発展していく宙組を応援したいと思うばかりです。

 

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