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【エリザベートガラコンサート】花組2014年Ver観劇の感想。伝説のトート閣下、再来。


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昨日、「エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラコンサート」のライブ配信を観劇しました。

ガラコンサート (gala concert) は、何かを記念して企画され、特別な催しとして行われる 演奏会 。 日本語ではおおよそ「特別公演」「記念演奏会」「祝賀音楽会」といった意味合いである

Wikipediaより

 なるほど。そういう意味だったのですね。

その意味にふさわしく、今回のガラコンサートも

大変クオリティの高い内容に仕上がっておりました。

 

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キャスト

今回のガラコンサートは2014年花組バージョンというサブタイトル(?)が付されていたようです。

まさにその通りで、2014年に上演された花組のキャストとほぼ一緒。

2014年の本公演ではエリザべートは蘭乃はなさんが演じられておりました。

当時の感動に再び出会えるとなれば、ファンの期待は大きくなるばかり。

ワクワクして配信に見入ってしまいました。

 

大トップスター・明日海りお

タカラジェンヌを卒業してから1年半。

テレビや雑誌のメディアでお見掛けする明日海さんのお姿は、女性そのもの。(女性なんですけど)

宝塚現役時代の、「男役の色気」はもう封印されてしまったのか…

とそこはかとない寂しさを感じていた日々でした。

トップスターとして偉大な功績を残した人ほど、

卒業後の姿に落胆してしまうのです。

女優さんなのだから女性らしくなるのは当然と分かっておきながら、

つい、いつまでも男役の姿を思い返してしまうのが

宝塚ファンの悩みどころ。

そんな、モヤモヤした気持ちを吹っ飛ばしてくれたのが、

今回のガラコンサート。

トート閣下がステージに現れた時は、まさに感動。

拍手喝采

あの、トート閣下が戻ってきてくれた…!と、

嬉しさと懐かしさで胸がいっぱいになります。

歌唱力の衰えもなく、妖艶な立ち振る舞いが当時の姿そのまま。

トップスターの重責がない分だけ、

明日海さんらしさがさらに際立っているようにも感じました。

一方で、オープニングは若干緊張と不安が大きかったように見えた明日海さん。

オープニングで愛と死の輪舞を歌うシーンでは

ほんの少し、声が出なかったりして。

あら、みりおさんも緊張するのね♡なんて思っていました。

それでも、コンサートが進むにつれて、徐々にトート閣下が彼女に降臨していったようです。

シシィに愛されたいんだ…という想いで、あれやこれや画策する冷淡なトート閣下に変貌しておりました。

まさに美しいトート閣下。みごとに演じられておりました。

 

まだまだ男役・望海風斗

2021年4月に退団されたばかりの望海風斗さん。

さすが、数日前まで現役男役だっただけあって、

まだまだ女性になっていません(失礼)

男役そのものでルキーニを演じられております。

狂気の男なのか、策士の男なのか…謎の多いルイジ・ルキーニ。

 

ルキーニは実在する人物なのです。

私はオーストリアにあるシシィ博物館に実際に行ったことがあります。

そこで学んだのは、

ルイージ・ルッケーニはアナーキスト(暗殺者)であり、王妃エリザベートを暗殺したことで、その名が有名になった、とのこと。

暗殺が専門だったのか…?

と謎の多い人物。

エリザベートの暗殺は

ルキーニ本人の意志だったのか、

他の貴族たちの策略に乗せられたのか、

本当にルキーニにはトート閣下が見えていたのか…。

 

そんな狂気の男・ルキーニを再演した望海風斗さん。

雪組元トップスターとして見事な立ち振る舞いでした。

幕が開いて、登場した瞬間から

すでに望海さんにはルキーニが降臨しておりました。

安定した望海さんのルキーニ、その存在があったからこそ出演者全員がエリザベートの世界観にどっぷりつかっているような印象を受けました。

舞台全体に、深みを与えていたように感じます。

 

実力派・北翔海莉

このお方は、何年たっても、現役ジェンヌでなくなっても、

ぶれずに真面目に役に取り組む姿勢があるのですね。

御見それいたしました…

さすが大ベテラン、と言った感じです。

舞台への緊張や不安を一切感じさせない重鎮の立ち振る舞い。

大丈夫、私がいるからみんな安心して役を演じなさい

と背中で語っているようです。

上級生たる大きな安心感を与えてくれます。

台詞間違えたり、声が出ない、といったことは絶対ないんだろうな…

完全無欠のタカラジェンヌです。

もちろん、他のジェンヌさんもそういったミスは少なく、

現役時代もそうでなくなっても真剣に舞台に臨むのですが…

北翔さんはそれに輪をかけて、完璧なのです。

真面目一直線!の優等生!と言う感じ。

人としても尊敬に値します。

 

フランツが年を重ねるごとにそのオーラも強く、重くなっていく。

北翔さんはその変化をごく自然に演じられておりました。

 

語り尽きないエリザベートという作品

誰がどの配役になっても、このエリザベートと言う演目を

語りつくすことはできません。

25年間、こうして宝塚ファンはエリザベートに魅せられてきました。

これからも、多くの生徒さんによって上演され続けることでしょう。

久しぶりにエリザベートの世界に浸れた幸せな時間でした。

 

 ロミオとジュリエットも同じく、各組で上演されています。

その魅力の違いを考察するのも、宝塚ファンの楽しみなのです。

yume-diver.hatenablog.com