ゆめのブログ

30代女の独身生活ブログ

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宝塚大劇場への旅。宝塚大劇場は私にとってのパワースポット。自分なりのパワースポットを見つけよう。

2021年4月。
花組宝塚大劇場で公演している時のことです。
約2年ぶりに、兵庫県宝塚大劇場へ足を運びました。

関東地域に住む私にとって、
兵庫県まで行くのは新幹線を使って3時間かかります。
「ちょっとした旅」です。
今日はそんなちょっとした旅のお話です。

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今は新型コロナウィルス蔓延により海外旅行を含め、
リゾート地へも足を運べていません。
とくに、沖縄のコロナ感染事情は心を痛めるくらいの状況で、
沖縄へのダイビング旅は控えています。

旅行の出来ない日々は続きます。
大の旅行好きの私にとって、旅行ができない日々が続くと、
気分がクサクサしちゃうもので…
私は花組公演を観に兵庫県へ出かけました。
3回目の緊急事態宣言が発出される前の時期でした。

感染対策を徹底して、ひとり旅

3度目の緊急事態宣言は、
主に関西圏を中心として発出されることとなりました。

関西圏の感染者が爆発的に増えていたのです。

それを鑑み、私も迷いに迷いましたが…
自分なりにしっかり感染予防をして出かけました。

  • 飲食店での食事をしない
  • もちろんマスクは常時着用
  • 同行者なし、ひとりで行く
  • 日帰りで行く

移動中も観劇後も、一切言葉を発することなく、
食事もとらず(コンビニのコーヒーで凌ぎました)に、
宝塚大劇場への旅を実行したのです。

コロナがあってもなくても、旅行はひとりが一番ラクなので、
私はいつもひとり旅なんですけど(笑)

私のひとり行動・ひとり旅は今に始まったことではありません。
ですから、特にストレスはありませんでした。


宝塚大劇場周辺スポット

宝塚大劇場では、舞台を観劇する以外にも楽しめる場所が多いです。
劇場周辺をお散歩するだけで、
心が清く、正しく、美しくなっていくのを実感できる場所です。

オススメのお散歩コースは
花のみちを少し歩き、武庫川のほとりでぼーっとした後、
新生宝塚ホテルのロビーでゆっくり過ごすコース。


このお散歩コースは、
宝塚駅から宝塚大劇場への向かうコースなのです。
ほんの15分程度の道のりですが、
武庫川を渡る阪急電車が見えたり、
お店に貼られたタカラジェンヌサイン入りポスターを見かけたり。


普段仕事でせわしなく動き続ける心と頭が
すーっと穏やかになって、
これからの観劇がさらに楽しみに感じて、
ワクワクしてくるのです。

新生・宝塚ホテル

2020年6月、宝塚ホテルは宝塚大劇場の西隣に移転開業しました。
昔の宝塚ホテルのクラシカルでモダニズムな雰囲気を継承しているそうです。

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クラシカルでモダニズムな雰囲気って…何でしょう?(笑)

実際に行ってみると、
昔の宝塚ホテルの雰囲気は変わらず、
ロビーの天井は高くなり、ロビー内がとても明るくなっていました。

新生・宝塚ホテルのロビーには、
大劇場ロビーのような赤いじゅうたんの階段があり、
大きなシャンデリアがお出迎えをしてくれます。

観劇を終えた後、チャックインするときまで夢の続きを見られそうです。
昔の宝塚ホテルは、「綺麗だけど古い」と言う感じでしたからね。

宝塚大劇場からも徒歩10分~15分の場所にあったので、
ガッツリ2公演連続で観劇した後、
旧・宝塚ホテルまで歩いていくのは、ちょっとシンドイ時もありました。


新しくなった宝塚ホテルは、場所が変わり大劇場のすぐ隣です。
これなら、泊りがけの観劇でも楽々です。

懐かしのお衣装

宝塚ホテル館内には、宝塚歌劇団に関連したギャラリーがあります。


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私が行ったときは、
紅ゆずるさんと綺崎愛理さんのお衣装が飾られていました。

あーちゃんのウエスト細すぎる~…(憧)

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私と同じ人間なのに、
こんなに細いウエストでも元気に生きていられるということは…
我々も気を抜いてる場合じゃないですね。

気を引き締めて、だらしない食生活を改めなくては( ;∀;)

武庫川のほとりでひとりランチ

宝塚大劇場の近辺にはレストランやカフェもあるのですが、
今回は感染予防徹底したひとり旅ですので、
飲食店でのランチは諦めました。

お昼ご飯はどうしようかな~?と思いながら、
宝塚駅に降り立ちました。
宝塚駅から約300m。
花の道には向かわず、
武庫川の方へ向かっていくと
素敵なサラダボウルの専門店(テイクアウトのみ)Lau’aiさんがありました。

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メニューの種類は豊富で、ドレッシングも自分好みで選べます。
レギュラーサイズサラダボウルを購入しました。
丼くらいの大きさなので、ひとりランチには十分な量です。

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それを持って武庫川のほとりに向かいます。

ぽかぽか陽気の中、
武庫川のせせらぎを聞きながら、
若き乙女のにぎやかな声、
子供たちの元気な声にかこまれて。

いよいよ観劇

開演2時間前には宝塚駅に着いておくと、
時間に余裕をもって劇場周辺をゆっくりお散歩できます。


観劇前に宝塚の世界にどっぷり浸かり、
気持ちはすっかりタカラジェンヌ

そうして、大劇場の扉をくぐれば、
そこはもう完全に夢の世界。
楽しい楽しい夢の時間が始まるのです。

自分にとってのパワースポット


初めて私が宝塚大劇場を訪れてから25年。
阪神淡路大震災を乗り越え、
宝塚ファミリーランドは無くなってしまいました。

25年の間にも少しずつ生まれ変わりながら、
宝塚大劇場では夢の世界が必ず待っていてくれます。

いつでも私を励まし、元気づけてくれる場所。
そんな場所があると、毎日の忙しさや疲れも吹っ飛ぶものです。
日帰りで宝塚大劇場に行くだけで
元気が湧いてきて、背筋がピッと伸びる感じがします。

私にとっては、とても大切な場所です。

是非、そんな場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

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【となりの億万長者】ごく普通の生活・仕事をして倹約しよう。

【となりの億万長者-成功を生む7つの法則】を拝読しました。
(トマス・J・スタンリー&ウィリアム・D・タンゴ著)

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億万長者(純資産を100万ドル以上持つ人)が、
どのような家に住み、
どのようにして車を買い、
どのような子供の教育を行っているのか?

億万長者の生活の実態を研究した結果が書かれている書籍でした。
資産運用のノウハウ本ではなく、
資産形成をする上で必要となる考え方や暮らし方を学びました。

資産運用と倹約

老後資金を確保するために、2021年4月から資産運用を始めました。
積み立てNISAを開始して5カ月が経ちます。
最近は株価の値動きに対し、
自分の気持ちの揺れが少なくなってきました。
それと同時に、「資産運用」と同じくらい(もしかしたらそれ以上に)
「倹約」が重要であることに気づき始めています。

年収1000万、1億と稼いでいても、
それを全部浪費に当てていたのでは元も子もないのです。
稼いだ分だけ使ってしまったら、
永遠に「労働」から解放されないのです。

また、株式や債券で資産運用をしても、
入金力(種銭)が小さければ資産は大きくなりません。

株式投資を初めて2か月めのころは、
毎月、もっと多くの株や債券を買えば、
もっと早く資産が増えるのではないか?
どの金融商品を買うか?いつ買うか?
ということばかりに気を取られていました。

しかし、そう簡単に種銭は増えません。
お給料は毎月決まっていますし、
生活費もかかります。

そして私は気づくのです。
資産を増やすには、
「質素倹約」して固定費を下げた方が早いのではないか?と。

利回り3%株式に投資をした場合、
3万円の収益を上げるためには100万円の元本が必要です。

実際、100万円の余剰資金とは、
今の私にとっては高額すぎてそう簡単には用意できないお金なのです。


一方で、大手キャリア携帯電話を解約し格安SIMに乗り換え、
月に3回のダイビングを月に2回にすれば、
月に3万円はすぐに今月にでも手元に残ります。


要は、資産運用でお金を増やすと同時に、
普段の生活をほんの少し変えるだけで蓄財は増える、
結果、老後資金不安は少しずつ解消されていく。
至ってシンプルなことに気づいたのです。

億万長者になるための7つの法則

【となりの億万長者】では、
億万長者になるための7つの法則が紹介されています。

  • 収入以上の生活をしない
  • 世間体を気にしない
  • 親からの援助に頼らない
  • 経済的に自立するよう、子どもたちを育てる
  • 上手にビジネスチャンスをつかむ
  • 時代にマッチした職業に就く

前半は億万長者になるためのライフスタイルについて、
後半は億万長者になるためのビジネスの進め方について書かれています。

私が「なるほど」と納得したのは、
前半の部分【億万長者になるためのライフスタイル】についての記述でした。
【億万長者になるためのライフスタイル】について、
掘り下げて考えてみました。

倹約・倹約・倹約

本書では、「倹約は資産家への第一歩だ」と繰り返し訴えています。
見栄を張らず、収入に見合った生活をすべき理由を教えてくれます。

オーダーメードのスーツはあなたの生活に本当に必要なのか?
靴の値段は?
時計の値段は?
車の値段は?

倹約と言っても、
爪に火をともすような生活をしなさい、と言う意味ではありません。

世の中にあふれる「高級な靴・洋服・車・家」。
これらのモノは、果たして本当にあなたの人生に絶対欠かせないものなのか?
と著者は言うのです。

きちんとその機能を果たしていれば、
「高級なブランドのもの」でなくても十分だ、
それよりも、自分の欲求をコントロールし、
家族を立派に支えることを重視するのが億万長者だと述べています。

これまでの自分を反省

本書を読み、今までの生活を省みるきっかけになりました。


2021年以前の私は、
まるで学生時代のアルバイト代のごとく、
稼いだ分だけお金を使っていました。

毎月のカード利用金額の明細を確認することもなく、
酷い時には半年以上も自分の給与明細も確認していないような、
お金に無頓着な人間だったのです。


心のどこかで、
「お金にケチケチしない自分」に
酔いしれていた
ような気がします。
見栄を張っていたのだと思います。

しかし、それでは老後の不安は尽きないばかりか、
仕事の選択肢が少なくなってしまっていたことに気づくのです。


お金の不安は、精神的な余裕さえ奪っていたのです。
好きなことを仕事にしたはずなのに、
いつしか「仕事しないと遊びに行けないから嫌な仕事も我慢しよう」という
マインドになっていったのです。

一番怖いのは、
「見栄を張っている自分」に気づいていないことだったと思います。

本書を読んで、改めて
「お金と丁寧に付き合うこと」の重要性を認識しました。

  • 気の乗らない飲み会にはいかない
  • 着飾るだけのブランド品を持つよりも、実用的なものを長く使う
  • 買い物でストレス発散するのではなく、ストレスをためない
  • 予算を決めて生活する

こうした丁寧な暮らし、自分を大切にする暮らしこそが
「心を豊かにする倹約」なのだ
と本書は教えてくれました。

他人にどう思われるか、ではなく
自分が幸せを感じることにお金を使う。


本書では様々な観点から、私にそのことを教えてくれました。


これからも、普通に暮らしながらじっくり資産を増やしていけば、
独身でも不安なく老後を迎えられるような気がしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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新型コロナワクチン接種事業における、薬局薬剤師の想い

2021年5月から、
私の住む自治体でも新型コロナワクチンの集団接種が始まりました。
かなり急ピッチで進められています。

世界全体が新型コロナの恐怖から抜け出し、
一歩前進しようとしています。
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薬局薬剤師は何をしているの?

新型コロナワクチンの集団接種会場では、
薬局薬剤師はファイザー製コミナティの希釈作業を任されています。

微力ではありますが、私も協力させていただいております。
主に、土日と閉局日に集団接種会場へ赴き、
新型コロナワクチンの希釈をさせて頂いています。


具体的な作業は、
ワクチンの原液に定められた量の生理食塩液を入れ、
ひとり分の摂取量に取り分けるだけの作業です。

作業自体は単純ではありますが、
300人、400人分と日々接種人数が増えているため、
精神的な緊張もあり、すべての作業が終えるころには
かなり疲労感を感じていました。


現在までに3回の集団接種日に参加しています。
最近は手際よく作業できるようになってまいりました。

このお仕事のために、
地域の薬剤師会は2度も実務研修を行って下さいました。
薬局薬剤師の多くは、普段の業務の中で
注射剤の調製作業を行うことはほぼありません。
ですから、事前に実務研修を受けても、当日を迎えるまでとても不安でした。

希釈手順を間違ってはいけない
限りあるワクチンを無駄にしてはいけない

そんな風に思っていたのです。

職種を超えた団結力

薬局薬剤師にとって、注射剤の希釈は慣れないお仕事ですから、
正直言って「不安・不安・不安だらけ」でした。

もちろん責任も重大です。
それでも、薬剤師として
「一人でも多くの人にワクチンを届けたい」
「人手不足なら、協力したい」
という使命感がありました。


不安と緊張を抱えながらも、迎えた集団接種初日。
慣れない手つきの私に、
看護師さんが丁寧に作業の方法を教えてくださいました。

職種を超えて集まった医療従事者全員が
「ワクチンを一人でも多くの人に届けたい」という
使命感・団結力を感じています。

医療従事者のひとりひとりが、
お互いの知恵や技術を教えあい、
効率よく、より正確にワクチンを用意できるようになっています。
回数を重ねるごとに、
参加者全員のスキルが上がっていることを実感しています。

最初は1人で60人分(10本のコミナティ)を希釈できるだけだったのですが、
たった2週間で120人分(20本)の希釈ができるまで
手技が向上してきました。

今後はさらに多くの人へ接種できるよう日々精進です。

個人的には、作業の慣れによるミスをしないよう
注意深く作業する段階になってきています。

人とのつながり

新型コロナワクチン集団接種事業は、
前代未聞の大規模な多職種連携(職種を超えたつながり)が求められています。

これまで薬局薬剤師は在宅医療のチームの一員として、
職域を超えた連携が求められてきました。
在宅医療では、ひとりの患者さんを中心に、
医師・歯科医師・看護師・介護士理学療法士・薬剤師などが連携をとる
というような比較的小さな単位での出来事でした。

しかし、今回の新型コロナワクチン事業は規模が違います。
接種会場へ行って、
初めて会う他の医療従事者の方と一緒に仕事をするのです。

自己紹介もそこそこに、
すぐに作業にとりかかります。

全職種の人間が
「一人でも多くの人にワクチンを届ける」という使命を
感じているからこそ、一瞬で一体感が生まれるのです。


そういった情熱のある方々と共にお仕事ができることは
非常に勉強になります。


看護師さんは希釈もできますし、実際に患者さんに接種できます。
薬剤師にはできない職能をお持ちです。


看護師さんの職能と、バイタリティは心から尊敬いたします。
普段、薬局業務をしているだけでは決して経験できないことです。

患者さんの言葉

最近では、薬局にお越しになる患者さんに
「コロナワクチンを打ってきたよ、これで一安心だよ」
と言ってもらえる機会が増えました。

糖尿病や喘息、抗ガン剤治療中など、
重篤な基礎疾患を抱えている患者さんにとって
新型コロナウィルスの感染はとても危険です。


ですから、そういった方々にもワクチンが届いて、
安心した生活を送れるようになることを実感するのは、
私にとっても、やりがいを感じます。

何事もチャレンジ

新型コロナワクチン接種が始まるにあたり、
ワクチンの希釈作業要員の募集が始まったのは2021年4月中旬のことでした。
正直なところ、この募集に参加するかどうか、とても悩みました。

注射剤の希釈作業は、学生時代の実習でしかやったことが無かったのです。

今の自分にできるだろうか?
失敗しないだろうか?
患者さんや他のスタッフに迷惑をかけてしまわないだろうか?

使命感と不安感の狭間で悩みましたが…
思い切って手を挙げてよかったと感じています。


微力ながらも、
この困難に立ち向かっているやりがいを感じているからです。


何事も、怖がらずに、
ゆっくり勉強してみれば案外すんなりできたりするものだな、と
改めて実感しています。


これからも、少しずつコロナの世界が変わっていく一端を担っていこうと
思っています。


安心して過ごせる世界が再び訪れますように…

東京宝塚劇場花組公演・アウグストゥス‐尊厳ある者-を観劇してきました

東京宝塚劇場花組公演【アウグストゥス‐尊厳ある者】を
観劇してまいりました。


世界史の基礎知識が全く無い私が、
アウグストゥス‐尊厳ある者-】を観た感想を綴ります。

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ストーリーが難しい

アウグストゥス‐尊厳ある者-】を初めて観劇した時は、
うーん…ストーリーがよく分からない(;O;)
それが率直な感想(スミマセン)でした。

私はこの度東京宝塚下劇場で2回目の観劇となります。

豪華絢爛なお衣装と、
柚香さん率いる花組のパワーに圧倒されて、
1回目は内容があまり頭に入ってこなかったのです…(恥)


それでも宝塚大劇場公演は十分楽しかったのですが…
さすがに2回目の観劇となるとお芝居の内容が理解できました。

アウグストゥス‐尊厳ある者-】を理解するには、
2回以上観劇することをオススメします(笑)

ローマ史上初の皇帝となり、「尊厳者」を意味する“アウグストゥス”の称号を贈られたオクタヴィアヌス帝。彼はいかにして、志半ばで死したカエサルの後継者となったのか?
カエサルの腹心・アントニウスや、ブルートゥスらとの対立の果てに、「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」の境地に至った若き英雄の姿を、フィクションと史実とを織り交ぜて描く。
紀元前46年。政敵ポンペイウスを討ち、ローマに帰還したカエサル凱旋式当夜。ユリウス家の邸では、カエサルと敵対していた貴族たちとの和解の宴が催される。そこに現れた招かれざる客…それは、今は亡きポンペイウスの娘・ポンペイア。彼女は無謀にもカエサルに斬りかかり、父の仇を討とうとするが、ユリウス家の末裔であるカエサルの大甥・オクタヴィウスがそれを阻止する。オクタヴィウスは、ポンペイアを赦す事こそ真の和解の印だとカエサルに訴え、彼女を助けようとするのだが…
宝塚歌劇団公式HPより

権力・権力・権力

古代ローマの時代に限らず、
権力争いがテーマになる作品は多いですね。

ロミオとジュリエット」や「ウエストサイドストーリー」も
結局は、権力争いに巻き込まれた男女の恋愛ストーリーですし。

今回の【アウグストゥス‐尊厳ある者-】は、
【権力争い】というテーマが色濃く描かれた作品でした。

腹黒い男、カエサル

一樹さん演じるカエサルが絶対的な権力(独裁者)となったが、
あっさりとブルートゥスに暗殺されてしまう。

その後継者争いが、ストーリーのメインテーマになっています。

表向きには共和制を謳い、市民に平等を与えると言いながら、
実は心の中は「独裁政治」を行おうとしていたカエサル

ー樹さんの演技力たるや、素晴らしい!
てっきり私も民衆と一緒になって「カエサルは英雄だ!」なんて思っていました。

オクタヴィウス(柚香さん)に、
「共和制などあるはずないだろう」「私は独裁者になるのだ」
「盟友ポンペイウスは私のことを独裁者だと言った、だから決裂した」
と話すシーンでは、度肝を抜かれてしまったのです。

え~!?カエサル、ダメな奴じゃん(;O;)

実際、歴史上でもそうだったのです。
自分の思うままに元老院の機能・権威を低下させ、
権力を自分に1点集中させようとしていたのです。

なぜ、人は地位が欲しくなってしまうのかしら…?
永遠の謎だと思います。
いつの世も、「権力」や「肩書」に踊らせている人がいるのです。
そして、そんな「権力好きの人」は、たいてい失脚してしまう。

ナポレオンもそうだったと記憶しています。

実はイタイ男、アントニウス

カエサルの後継者争いで頭角を現すのは、
アントニウス(瀬戸)・オクタヴィウス(柚香)・ブルートゥス(永久輝)。


ブルートゥスはあっさりアントニウスに殺されてしまいます。
劇中では、「ブルートゥスは英雄カエサルを暗殺した悪者」として
民衆から見放されてしまうので、
後継者になるのは難しかったのでしょう。

民衆から見放されたブルートゥス(永久輝)は
アントニウス(瀬戸)にあっさり殺されてしまいます。

え?アントニウス(瀬戸)さん…無慈悲ですね…
アントニウス(瀬戸)はかなりの野心家だったようです。

しかしこのアントニウスと言う男。
実は、可愛い婚約者(音くり寿)がいながら、
クレオパトラ(凪七瑠海)に一目ぼれしているのです。

クレオパトラの心を離すまい、
自分の女にしようとカッコつけている一面があったようにも感じました。

クレオパトラと共にエジプトへ帰って、
いきなりエジプト王になっちゃうんですから。

ローマの権力者になりたかったのか、
クレオパトラの夫として生きていきたかったのか、
エジプト王としての権力が欲しかったのか、
ただクレオパトラを心から愛していただけなのか…

何がしたいのかよく分からん、アントニウスよ。

クレオパトラに出会ってから、アントニウス
権力と恋愛感情に飲み込まれ、自分を見失っております。

瀬戸かずやさんがアントニウスを演じられているので、
個人的には応援したいと思ったけれど。

いや、どう見ても冷静さを欠いている…イタイぞ、アントニウス

アントニウスの心の迷いが瀬戸さんの演技から伝わってきました。
さすがです。

冷静な男、オクタヴィウス

一方、学識のあるオクタヴィウス(柚香)は、
カエサルの死後も冷静です。

ブルートゥス(永久輝)の罪を断罪するのではなく、
「なぜ、ブルートゥスはカエサルを殺めたのか?」と
理由と知りたいと思っていたようです。

それなのに、野心家で我を失いかけているアントニウス(瀬戸)が
暴走しまくって、ブルートゥス(永久輝)を殺してしまう。

しかも、アントニウス(瀬戸)の暴走は止まらない。
エジプト王となったアントニウスは同盟国ローマへ攻撃する暴挙に出ます。

ローマ対エジプトの戦いは、実質エジプトが負けてしまう。
戦がエジプト劣勢になった機を見計らって、
クレオパトラの側近たち(和海しょう)が
船を引き換えさせてしまっていたのです。

エジプトはローマと仲良くしたかったようです。
アントニウスクレオパトラの恋愛寸劇には付き合っていられない、
と言わんばかりに、クレオパトラの側近(和海)は常に冷静でした。

そしてアントニウスは自暴自棄になってしまう。

自暴自棄になったアントニウス(瀬戸)に対しても、
オクタヴィウス(柚香)は優しく言葉をかけます。

アントニウス、一緒にローマへ帰ろう」と。

優しいね~。
落ち着いてるよね、冷静だよね、オクタヴィウスさん。

フィクションもある

現在上演されている【アウグストゥス‐尊厳あるもの】のストーリーは
フィクションもあるそうです。

歴史の中では、アントニウス自死せず、
ローマに残した婚約者(オクタヴィウスの姉)と一方的に別れ、
クレオパトラと結婚します。

そのことを口実に、オクタヴィウス率いるローマは
エジプトと戦争をするようです。

歴史の中で、オクタヴィウスも戦争しまくっていたようです。

見ごたえのあるお芝居

ストーリー展開が早く、
登場人物が多いので、
本作品をサクっと理解するのは難しかったです。
(少なくとも私は…ですが)


瀬戸さんの退団公演ということもあり、
何度か劇場へ足を運ぶ機会があるので、
しっかりお芝居の内容を理解して楽しめそうです。

何度も観劇して、やっと「あぁ、そういうことね」と
知的好奇心を満たすのも楽しいかも知れません。

【カキフライが無いなら来なかった】独り言の世界は楽しい。

【カキフライが無いなら来なかった】を拝読いたしました。


文筆家・せきしろさんとお笑い芸人・又吉直樹さんによる共著作。
日常生活を、自由律俳句で表現している作品。


是非、一度はこの本を読んで「ふふっ」と笑っていただきたいと思います。
そんな想いを綴ります。

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日常の小さな思い

日常生活では忘れ去られてしまうような、ふとした疑問や、
何気ない行動を自由に文章にしているだけの作品です。

「これどういう意味?」なんて熟考しながら読む作品ではありません。


日々、浮かんでは消える想いが自由律俳句で綴られています。

本書の自由律俳句のなかには、
あ~わかる、わかる、
そういうこと思うときあるわ~と
くすっと笑ってしまう句もあります。

例えば

  • バスタオルは無い小さいタオルで拭く
  • 「草分け的存在」もっと良い表現はなかったのか
  • 便座はおそらく冷たいだろう

頻繁に考えることはあっても
日々の生活の中に埋もれてしまうようなこと。

言葉にするほどのことではないと思っていましたが、
せきしろさんと又吉さんが代弁してくれているようです。

ひとり好きは妄想好き

「大みそかの夜カラーボックスを買ってる人がいた」の項。
みそかのホームセンターでカラーボックスを買う人について考えている
せきしろさんのエピソードが書かれています。


べつに大みそかにカラーボックスを買ったっていいじゃないか?
しかし、大みそかは家族と談笑しテレビを見て過ごす日ではないのか?
今日はカラーボックスが安売りなのか?

と、妄想をふくらませるせきしろさん。


誰が何を買っていたって自分には関係ないじゃないか、
と思う反面、ついつい
「え?なんで今それ買うの?安売りなの?大晦日の夜にひとりで組み立てるのか?」と
余計なお世話な妄想をしてしまう。



これはひとり好きの特性ではないか、と思います。
せきしろさんや又吉さんが、
どの程度ひとり好きなのかは定かではありませんが…


少なくとも、この私も普段から
レジで前に並んだ人のかごを見て、
「あ、料理はしないタイプか。スナック菓子多すぎだろう」、

深夜の時間帯に外を出歩いている人を見れば、
「なんでこんな時間にフラフラしているんだ、コンビニは昼間に行っておきなよ」とか、

峠の車道を歩いている人を見ると、
「いやいや、どこに向かってるんだ。この先もバス停は無いぞ」、


などと、余計なお世話的妄想をが膨らんでいくクセがあります。
決して言葉にはしないけれど。
お店を出たら、その人が見えなくなったら忘れてしまうのだけれど。

考えを巡らす、それはひとり身の特権

せきしろさんや又吉さんのように、
日常生活の中のささやかな出来事に思考を巡らすのは
ひとり身の特権だと思うのです。


家族も含め、大なり小なり組織という集団の中で生きていると、
自分以外の他人のことで頭を使う時間が増えてしまいます。


自分以外の誰かの気持ちを考えすぎるあまり、
自分が普段何を考えているのか、について考えなくなってしまうことも多々あるのです。

ひとり身であれば、嫌でも「自分との対話」をする時間ができてしまう。
そういう自分の思考を巡らす時間こそ、
至福の時だと私は思っています。

「カキフライが無いなら来なかった」
ただそれだけのシンプルな気持ちを忘れずに、
これからもひとり時間を愉しみたいです。

ひとり身には欠かせない異性の友人

世間では、変わり者と言われることが多いという又吉さんには、
女性の幼馴染がいるといいます。
あだ名は「ヒラ」さん。


小学生の時、宝物を探すためにスコップで公園の地面を掘り出す又吉さんを
好奇の目で見るのではなく、手伝ってくれたヒラさん。

ヒラさんにとって、又吉さんは「変な子」ではなかったようです。
又吉さんとヒラさんは大人になっても、交流があるそうです。

ヒラさんが結婚をしても、
交流は何となく続いている。

そんな風に、
「自分を否定しない友人」「ただ一緒に穴を掘ってくれる友人」は、
ひとり好き人間にとっては、かけがえのない存在ですよね。


私も小さいころから、心許せる人が少ないから。
数は少なくても、「なんとなく交流のある異性の友人」は
ひとり人生に安心感を与えてくれるのです。

自分を否定しない人、自分に気づいてくれている人が
この世の中に存在している

そう思えるだけで、ひとり人生は安心、安心。

この本の読み方

本書【カキフライが無いなら来なかった】は、
最初から最後まで一字一句逃さずに読み込むスタイルはオススメできません。

週末の夜、パラパラっとめくって
開いたページだけ読む。

そして、フラフラと次に目にとまったページだけを読む。
「くすっ」と笑えるエピソードを読んだら寝る。

そんなスタイルで読んでみることをおススメしたいです。
日中、フル稼働して興奮気味の脳みそにすーっと入り込んで鎮静させてくれるような作品でした。


最後に

書評というほどの内容は書けなかった


電車で爆睡してしまった。
大口開けていたようだ。

マスクがあってよかった

これが、今日の私の自由律俳句。

【きのう何食べた?】ドラマを見ました。毎日の食事と会話、素直さって大切だね。

2019年4月に放送された、ドラマ「きのう何食べた?」を観ています。
お料理をテーマとした家庭ドラマかと思っていたら、
イカップルの日常を描いたドラマだったのです。

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「ゲイ」と聞いた時は少し「え?」と思いましたが…
これが、とっても面白い。
学びの多いドラマだったのです。

あらすじ

主人公は雇われ弁護士の筧 史朗(西島俊秀さん)。
その彼氏は、美容師の矢吹 健二(内野聖陽さん)。
この二人の日常生活が描かれているのです。


毎日の夕食を作るシーンは丁寧に描かれており、
このドラマを見たら、夕食メニューを決めるヒントになると思います。
(私は料理をしないので、「あぁおいしそうだな~」と思うくらいですが)

イカップルならではの悩みや葛藤も描かれていますが…
決して重い話ではありません。
くすっと笑ってしまうような、「人間ドラマ」だったのです。

毎日の夕食と会話

主人公・史朗と彼氏の健二は毎日一緒に夕食を食べます。
夕食を支度するのは、史朗。

夕食を食べながら二人は、
「この卵焼きはふんわり焼けていておいしいね」とか、
「この白和えは水気がしっかり抜けていておいしいね」とか、
料理の感想を丁寧に伝えあうのです。

この夕食のシーンが私はとても好き。
好きな人と会話をしながら食事をすると笑顔になれる
シンプルな幸せを感じられるから。

ゲイの方だけ悩みなのか?

自分がゲイであることを他人に隠したい史朗。
一方で、ゲイであることを全く隠すつもりのない健二。
この考え方の違いが、二人の心をすれ違わせてしまうこともあるのです。


第一話では、
健二が勤め先の美容室の常連さんに、
「彼氏がいるの」とカミングアウトをしてしまうのです。
それを知った史朗は、
「勝手に自分の話を他人にしないで欲しい」と怒ってしまう。
史朗は、世間体を気にして「ゲイであること」と隠したいのです。

健二は史朗を傷つけてしまったと、
反省します。
「考え方が違って気遣いが足りなかった」と。
素直に「史朗さんが好き!」と言える健二。
心では健二を大切に思うが、愛情表現がへたっぴで不器用な史朗。


気持ちのすれ違いのせいで、やきもちを焼いてしまう健二。
男女仲でもよくあるお悩みです。

それともうひとつ。
ゲイである史朗は「親に孫の顔を見せてあげられない」という
葛藤があるようです。
史朗は実家の両親に対して、ほんの少し後ろめたさも感じているのです。


これって…どちらも
ゲイの方だけでなく、男女でも家族でも
よくある悩みではないでしょうか。
私のように独身を決めた女性でも、
「親に孫の顔を見せてあげられない」と感じる時は
ちょっとしんみり悩んでしまったりするのですから。


ゲイであっても、独身女であっても、
「考え方の違う二人」が出会って、関係を続けていく上では
簡単に心から分かり合えるはずがない、と思うのです。
特に「結婚・夫婦」という明確な関係が無い場合は。


だからこそ、
素直に「好きだよ」「美味しいね」「食事の支度してくれてありがとう」と、
言葉にして伝えるのはとっても大切なのだと思います。

せっかく気づいたのに

きのう何食べた?】を見すすめていくうちに、
「ゲイ」である二人に対して、愛着が湧いてきます。
特に、美容師・健二の発言からは学ぶことが多いのです。


ドラマを見始めた時に感じた「え?ゲイ?」という、
驚きは全くなくなっていきます。
むしろ、
素直に相手に愛情や感謝を伝えたり、相手を褒めることの大切さ」を
気づかせてくれるのです。

私の彼氏最高でしょ~♡と言える健二の素直さが
心に沁みてくるのです。

私自身にもこの素直さがあったら、
彼に嫌な思いをさせなくて済むのに…と、
反省する独身の私。

日々のなれ合いの中で、言葉が少なくなってしまう私の悪いところ。
自分が寝たい時は「はい、お休み」と会話をぶった切ってしまう私。


これじゃ…ダメだなと、反省している最中、
ついにパートナーからお𠮟りの言葉を受けました。
昨晩、私のパートナーから
ゆめのは会話が自分本位すぎる、
俺との会話を雑に扱われて寂しい
」と言われてしまったのです。


きのう何食べた?】を見て、
せっかく「毎日の会話の大切さ・素直さ」気づいたのに、
実際の私は、パートナーへの気遣いや愛情表現が雑になっていたのです。

毎日の会話

毎日、パートナーと話していると、
「慣れあい」と「甘え」が出てしまって
「もう寝るね」と会話をぶった切ってしまう私。


つい、
「あぁもう寝たい」とか
「テレビ見たい」とか
「ブログ書きたい」とか、
全然違うことを考えてしまうのです。


そんな私に、【きのう何たべた?】の史朗と健二は、
心の通じ合った二人が、
些細なことでも、毎日相手の気持ちを考えて
「ありがとう」とか「楽しいね」を素直に言葉に表現する大切さ、
それを気づかせてくれたのです。



人間関係を丁寧に続けていくための
シンプルなヒントを教えてくれる素晴らしいドラマでした。

【母の教え】自分が居心地の良い場所を見つけておくこと。悩んで気持ちが塞いだ時のために。

仕事・人間関係・家庭のこと…
生きていたら楽しいことと同じくらい(もしかしたらそれ以上)に
悩みは尽きないものです。


私の母は、常々「悩んだ時こそ、宝塚劇場へ行きなさい」と
教えてくれました。
それは、「悩んだときこそ居心地の良い場所へ自分の足で行ってみなさい」
そういう意味だと私は解釈しています。

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日々の悩み

浮かんでは消えてしまうようなささやかな悩みって
割と生活の中に潜んでいると思いませんでしょうか?

例えば、こんな風に。

  • 仕事での人間関係。

「そんなつもりで言ったわけじゃないのに…」と自分が伝えたいことが
相手に誤解されてしまった状況。

大きな損失になるほどのミスにはならなかったけれど、
もし、誰かが気づいてくれなかったら…と思うと怖くなるようなケアレスミス
FAXの送信先を間違えるとか、自分が情けなくなるようなミス
なんとも微妙なミス…泣

  • 家族間のイザコザ

今日も元気でいる祖父の遺産相続問題。
「相続人が元気なうちから遺産相続について話し合うべき」と話し合いを始めたのに、
「相続人が元気なうちからすでにギスギスした雰囲気になっている」ような状況。

どれもこれも、今頭を抱えて悩んでも解決にはならなくて
「時間が解決する」ようなことばかり。
些細な悩みに気を取られていては、
前に進めないことは分かっているのです。


問題なのは、この「些細な悩みが重なった時」。
「些細な悩みが1つだけ」なら、
ぐっすり寝たり、友人と話したり、映画を観たり、本を読んでみれば、
たいていの些細な悩みは薄まっていきます。


それがいくつか重なったとき、
脳みそはなかなか休んでくれません。

もういいや!考えるのやめちゃおう!

なんて、投げやりになってしまうこともあるのです。
投げやりになったところで、仕事と家族問題は
そう簡単に悩み人の頭からは消えてくれません。

そんな時、あなたならどうしますか?

劇場へ行きなさい

私に些細な悩みが重なったとき、母はいつも言います。
「宝塚を観にいってみたら?」と。
映像(スカイステージやライブ配信)で見るだけでなく、
「劇場」へ足を運ぶことを勧めるのです。


しかし、脳と心が疲れている時は
劇場へ行くって言ったって…東京宝塚劇場までは1時間半かかるし、
宝塚大劇場までは新幹線に乗らないといかれないし…
後ろ向きな気持ちになってしまったりするのです。

母の教えを守ってみたら

劇場に赴くエネルギーを失いかけながらも、
思い切ってチケットを買ってみる。
母の教えに従って、劇場へ行くことにしてみる。


いつまでも、心をすり減らしていても仕方ないし。

そうすると、不思議!
観劇日までに美容院へ行って、
着ていく服を選んだりして、
しっかり心は前向きになっていくのです。

嘘じゃありません。
たった一枚のチケットが、
私の心をちょっとずつ重くしていることが軽くなっていく感じがするのです。

自分にとって居心地の場所

私の場合は宝塚劇場へ行き、本物の舞台を見ることが
ストレス発散、気分転換になるわけです。
宝塚劇場が居心地の良い場所なのです。


それは、誰にでも当てはまることではありませんね。


「自分が心から安心できる場所」があれば、
「幸せだなぁ」とか「明日も頑張ろう」と思える瞬間が
増えるのではないでしょうか。


誰からも怒られない、
誰に気を遣うことなく、
自分が思うままにふるまえる場所。
居心地がいいなぁ~と思える場所。

そういう居場所は、長く楽しく夢を持って生きていくために
きっと役立ってくれるはずです。

実際、私は25年間宝塚ファンを続けてきて、
大きな悩み(ダメな恋愛)から、小さな悩みを乗り超え
ここまで生きてきたのですから。

どうやって見つける?

「居心地の良い場所」とは言うものの、
実際そう簡単には見つかりません。

良いことなのか、悪いことなのか…
今の世の中にはいろいろな選択肢があります。
その中から、「自分にはこれだ!」と思うことに出会うのは、
運命ともいえるでしょう。


その運命を引き寄せるためには、
「色々手を出してみる」
それに尽きると思います。
(スピリチュアル的な話しではありません…笑)


「趣味がない」「楽しいと思えることが見つからない」という
八方塞がりな状況もあります…悲しいけれど。
心が動かないって感じの時。

そんな時はもう、なりふり構わず、
あれこれ手を出してみるのが良いです。

ちょっとだけ「あ、いいかも」と思えるようなことに出会ったら、
手を出してみると自分の得手不得手が分かってくるのです。

「これは楽しい!」と思って始めたことが、結局続かなくても、
誰にも迷惑かけませんし。
ちょっと自分のお小遣いが減るくらいかな?
あ。これは合わないわーっと言ってさっさと撤退すればいい。


すぐに自分の一生の趣味や特技になるとは限らないのですから。
たいていの場合は、「なんか違ったな」の方が多い気がします。

趣味遍歴を増やす

私の場合もいろんなことに手を出してみました。

  • スキー・スノボ→寒すぎて辛くて、3回で挫折。
  • 車のカスタマイズ→車に凝ったところで、車は移動手段でしかないと思い挫折
  • ヨガ→コロナでスタジオが閉まってから、やる気をなくして挫折
  • 英会話→そもそも海外旅行しか行かないので、目的を見失って挫折
  • ウォーキング→雨の日・寒い日に外に出るのが億劫になり挫折
  • ハイキング→ハイキング仲間と相性が合わず挫折


もっともっとたくさんあるのですが…

結局、今のところ私の元に残った居心地のいい場所は
「宝塚劇場」と「海(ダイビング)」。
試行錯誤の上に、この2つを見つけました。


10個くらいの新しいことにチャレンジしてみて
1個見つかればラッキーという感覚
です。
そんな程度の気持ちで、
趣味遍歴を増やしていくことは悪いことではありません。


人との出会いと一緒です。
学校でも会社でも100人くらいのコミュニティの中で、
自分と相性のいい人って2~3人くらいでしょう?
(少なすぎる?)


だから、そんな感じ。
下手な鉄砲数でも、数打ってみれば当たるものです。

続けるコツは「つかず離れず」


宝塚観劇もダイビングも
こんなに長くお付き合いするとは思っていませんでした。


宝塚は25年、忙しい時は劇場から足が遠のいたりしながらも
つかず離れず観劇を続けてきています。

大学生の頃は1回も劇場に行っていません。
社会人になって、最近は時間と心に余裕ができたので、
また通うようになりました。

こんな風に
気の向くままに、自分が「劇場に行きたいな」と思ったら行けばいい。
必ずしも、100%の情熱で取り組む必要はないのです。

趣味とも良い距離感を保つことが、
継続していく秘訣だと思っています。

肩に力が入りすぎると、
逆に疲れてしまうことはよくあることです。

人生は「居心地のいい場所」を見つける旅

母が教えてくれたのは、
自分の足を使って行動して、
「居心地の良い場所」を見つけると人生が豊かになる、ということ。


鬱々して時間を過ごすのも、
宝塚を観て夢見て時間を過ごすのも、
過ぎる時間数は同じ。
1日が24時間なのは、誰にでも平等です。


どうせなら、その24時間×100年を
「居心地の良い場所」を見つける過程を
楽しんでみるのも良いかも知れません。

今の自分に「楽しめること」が無くても心配する必要はなくて、
あれもこれも空回りしながら「楽しいと思えること」と見つけながら、
人生を旅するって感じかな。

今日の母の教えてくれた「居心地のいい場所を見つけておくこと」。
これからも、大小様々な悩みや困りごとから、
私を救ってくれそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。