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【教養としての投資】投資家の思想をもって、将来に備えよう。


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【教養としての投資】を拝読いたしました。

著者は奥野一成さん。
翻訳された書籍ではありませんので、
私たち日本人の生活・経済観念に即した内容がかかれています。

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今まで読んできた【13歳からの金融入門】や
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書】は
アメリカの経済が前提となって書かれていたので、
私たち日本人には応用できない部分もありました。


しかし、この【教養としての投資】の著者は日本人です。
日本人のための投資の教科書、という印象です。

個人投資家が長期間にわたって投資の市場に残り続ける(途中退場しない)ための
考え方や投資手法を紹介して下さっています。



この本をお勧めしたいのは、以下のような方です。

  • 老後資金を用意するために、長期投資をしようと考えている方
  • つみたてNISAやiDeCoでの運用を始めたばかりの方

私がこの書籍を読み終えたのは、
積み立て投資5か月目、
iDeCo運用を今月(2021年5月末)から開始するタイミングでした。

脳みそに汗をかく

著者・奥野さんは「投資とは脳みそに汗をかく行為だ」と
述べています。
この言葉、私にはとても印象的でした。
私自身、「配当金生活=楽してお金を得られる生活」だと思っていたからです。

奥野さんは、言います。

投資とは、自分が働くのではなく、投資先の人に働いてもらうことで、そこから得られた収益の一部を分配してもらうことです。このように言うと、「投資なんて不労所得を得るためのろくでもない考え方だ」と批判する人がいますが、それは資本主義の仕組みを全くできていない人なので無視してください。
私自身が投資家なので、よく分かるのですが、投資は額に汗することはないかも知れませんが、脳みそは常に汗をかいています。とにかく、考えて考えて考え抜いた上で投資判断をしています
【教養としての投資】本文P30

「投資とは脳みそに汗をかく行為」。
配当金を受け取るために、苦労や努力を惜しまないこと、
それを的確に表現した言葉だと思います。


自分で資産運用を始めて感じたこと

自分の資産運用状況を振り返ってみました。
積み立てNISA(eMAXIS Slim米国、eMAXIS Slim全世界株式)は、
順調に資産が増えてきているので安心しております。

衝撃だったのは、米国債ETF(BND)の分配金額が
とてつもなく少なかったことです。

先月末(2021年4月末)に初めて振り込まれた分配金は0.32ドルです。
100円にも満たないですね。


初めて債券ETFの分配金が支払われた時、

え?!
少なっ…
と、思わず声にでてしまいました…


そもそも、購入した米国債ETF購入株数が少ないので、
分配金が少ないのは当然だと、分かっています。
分かっているんだけど…

そっか(+o+)
こんなに少ないのか~…
なんだか、インパクトに欠ける気がするな…
この分配金で生活費を賄えるようになる日まで、
まだまだ道のりは長いのね…


完全に途方に暮れております。

この分配金の金額が大きく育ってくれば、
再投資資金にしても良いし、
生活費に充ても良いのです。

頭ではわかっていても、
あまりにインパクトが小さかったため、

このまま買い続けていて本当に配当金が増えるのかな?なんて、
邪念が浮かんでくるのです。(初心者のクセに…呆)


しかし、私は今、生後4カ月の赤ちゃん投資家です。
余計なことを考えてはいけません。
それが【教養としての投資】の教えです。


自分なりに一生懸命考えて、
脳みそに汗をかいて選んだ投資信託ETFですから、
狼狽える必要はないのだと思えたのです。

もし、【教養としての投資】を読んでいなかったら…

こんなに分配金が少ないんだったら、投資しなくてもいっか。

こんな安直な考えが浮かんでいたかも知れません。
【教養としての投資】で学んだことを肝に銘じ、
じっと行方を見守ることにします。


日本は貧しいの?

奥野さんは「どんどん貧しくなる日本」と題して、
1995年のバブル経済崩壊後の30年間日本の経済成長が止まっている、
他国の経済最長に追い抜かれている、と述べています。

バブル崩壊後の失われた30年」のことです。

私自身もこの30年間の違和感を肌で感じていました。

というのも、
私の母(60代)がもらった初任給の金額と、
私(30代)がもらった初任給の金額がほぼ同額
なのです。
同じくらい規模の薬局で、同じ8時間労働で、残業時間も同じなのに!

この事実が発覚したとき、
なんで!?と思いました。

母の世代から、私の世代までの約30年間。
その30年の間に、携帯電話やパソコンは生活必需品になり、
家電製品や自家用車の性能も上がっています。


人々の生活は大きく変わっているはずなのに、
初任給の金額は変わっていない…
でも、生活水準が落ちたか(貧しいと感じているか)と考えてみると、
貧しいとは感じていない。


これってどういうこと?


(これは私の勝手な考えですが)
この30年間で物価の上昇も起きていないから、貧しさ感じないのだと思います。


iPhoneやノートパソコンなど高価なものが増えた一方で、
ユニクロやGUのように安価で手に入るものも増えたのです。日本全体でみると、物価は上がっていないのです。

その結果、
賃金が上がらなくても生活できる世の中になってしまったのではないか、
と思うのです。


本書では、さらにこれから先に待ち構える未来についても触れています。


日本人が現金を持ち続けたまま高齢化がさらに進み、現役を引退する
→個人資産を取り崩しが始まる
→その結果、個人資産が減り続ける
→日本はいよいよ「貧困を実感する未来」が訪れる
→それを静観せず解決するために、日本人は投資を始めるのが良い
と著者は述べています。

なるほど。
日本人がこれから先の未来を明るく過ごすためには、
「投資家の思想」が必要だと納得できます。

未来に備える

現金が大好きな日本人。
そんな親世代に育てられた私たち。

親世代は、現金を銀行に預けていれば利息がついて
資産が増えていた時代だったのです。

でも今は違っています。
自分で自分の資産を動かし続けなければ、
老後の不安はいつまでたっても消えてくれないのです。

【教養としての投資】を読んで、
自分の未来のために「投資家の思想」が必要であることを学びました。


私の両親が
一生懸命、35年かけて教えてくれた「投資は身を亡ぼす」と言う教えは、
頭の片隅にしまって…新しい未来に向かって歩き始めた方が良さそうですね。

yume-diver.hatenablog.com
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最後までお読みいただきありがとうございました。