ゆめのブログ

30代女の独身生活ブログ

スポンサーリンク

【バビロン大富豪の教え 再読⑥】【9年目の薬剤師が改めて資格取得してみた】


スポンサーリンク

ひきこもり欲求満載の

ゆめの です。

 

f:id:yume-diver:20210104192320j:plain

本日はバビロン大富豪の教えについて最後の項目である

【自分こそ最大の資本とせよ】について考えます。

キャリア9年の中堅薬剤師が認定薬剤師を取得したら、患者さんとの会話の幅が広がって仕事が充実した、というお話。

年明け、頻繁に流れるユーキャンのテレビCMが気になるものの、取っても意味ないかな…と思っている方、少し一緒に考えて頂ければと思います。

 

 

まず、認定薬剤師って何?というお話。

薬局薬剤師といっても国家資格だけを有している方もいれば、認定資格といって特定の専門分野について深く勉強し実習を行い試験をクリアする認定薬剤師資格を持った人もいます。

その認定薬剤師資格を取ったところで、お給料UPにはなりません。(少なくとも私の会社では給料には反映されず、自己満足です。大手調剤薬局チェーンさんでは認定資格の有無が昇給の判断材料になったり、キャリアアップの条件になるケースがあります)

 

2019年末、私はかねてから苦手分野としてきた漢方薬の世界に飛び込もうと思い立ち、

漢方薬認定薬剤師」

を目指すことに決めました。

 

しかし、申し込むときにすでに意外と面倒だな…と心折れかけました(笑

  • 受講料が約6万円とかなり高い

  • 1年間東京まで1時間以上かけて受講しなければならない(ウエブ形式の講義もあります)→座学でないと講義を聞き続ける自信がなかった

  • 休日が9時~17時まで拘束される

  • 移動時間に往復3時間かかる

  • 取得しても給料は上がらない

うーん、と思いながらも、

  • 内科の処方の割には数多くの漢方薬が使われていること
  • 漢方薬のニーズの高まり(市販でも売ってますよね)がある

これらを肌身で感じてきたことから、これ以上避けては通れないと自分を奮い立たせました。

学生時代、漢方の授業=お昼寝の時間、だった私には安眠を誘うような講義内容ばかりなのです。

 

悩みに悩みましたが、結局は「ま、落ちても誰に迷惑かけるわけじゃないし」と思っただけですね;

2020年1月から毎月、東京都内まで1時間半かけて講義を受けに行きました

2020年6月には実習を行いました。これが結構面白かったんです!某薬科大学の薬草園にて実際の草や木を観察する実習でしたが、自然に囲まれて、自然大好きな私は木々に囲まれて、心身ともにリラックスできましたね。

その時のエピソードとして、【インヨウカク】という漢方についての学びが今も印象に残っています。

【インヨウカク】

  • 漢字では淫羊霍カク(草かんむりに霍)と書きます。
  • 強壮、催淫に使用される
  • 名の由来は、羊がこれを食べると1日に100回交合するという言い伝えがある

なかなか…刺激的です。

🐣羊よ…うっかり食べてしまったとき、それはそれは大変だったでしょう

こんなしょうもないことしか覚えていないのに、日々の業務に役立つのか?!と思うポンコツ薬剤師(笑

 

ところが、1年間、講義を聴いていると、ほんのりとふんわりとでも学びがあるのです。

  • 講義中に自分の担当患者さんの顔が浮かんできたり
  • 明日、同僚に話してみようと思うような小ネタがあったり
  • 単純に東京でランチできるのが楽しかったり
  • 大学近くの謎のコーヒー専門店へ入ってみたり
  • 増上寺や東京タワーのそばを散歩出来たり
  • 講義終わりに宝塚オフ会イベントに参加したり(これは関係ないか)
  • 嵐のコンサート終わり前泊して講義を受けにいったり

申込時には、身構えていたわりに、楽しく1年間講義を受けられました。振り返るとほとんど東京で遊ぶのが楽しかっただけ、のような気もしますが。

 

しかし困ったことに、予定していた最終試験が2020年6月。新型コロナウィルス感染拡大により延期になってしまいました。

どうしてくれよう、この期間。モチベーションなくなるって…勉強やだもん。と思いましたね。

なので、試験勉強はいったん辞めました(笑。ズルズルやっててもやる気でないですし。

 

それからはしばらく最終試験のことは忘れて、日々の業務の中で漢方薬に注目して調べ物をしたり、書籍を読むことにしました。

 

これが不思議なもので、たいして知識量が変わっていないはずなのに、

【1年間、漢方の講義を受けた】

というだけで、そいうった書籍に抵抗感がなくなるものなのです。なんと単純な人間でしょう。

 

患者さんとお話するときも、小さな引き出しが増えたような気がして、こまごまとした小ネタを挟んだりしていました。

特に女性特有の悩み相談を受けることが増えましたね。

  • 月経開始直後の体調不良
  • 30代になってからの体調変化
  • 産後の体力低下、気鬱
  • 更年期症状の悩み
  • 海外旅行時の生理対策
  • 月経困難症の相談

漢方薬で万事解決!とはなりませんが、このような方は漢方薬を服用していながらも悩んでいるケースが多々あります。そんなときも、漢方薬の説明をきっかけに相談に乗れるようになりました。

 

※先ほどのインヨウカクの情報はまだ披露していませんが…披露する日は来るのでしょうか。

 

こうなってくると、漢方薬の説明に対して抵抗感がなくなってくるのです。すぐに成分を見て「あ、これね。」と思えるようになってくるのです。いいサイクルです。

学生時代に【漢方=漢字多い=昼寝と妄想の時間】だったことを悔いてなりません。

講義を受けただけの私が少しずつその学びをお仕事で還元できるようになったのです。

 

 

こうして過ごしている間に、延期されていた試験の日程が決まり、受験日を迎えました。

【これだけの小ネタを学ばせてもらったんだ、それだけで十分だろう】

なんて思いながらサラリとした試験勉強で臨みます。(過去問10年分×3回を11か月もかけて解くので、1日当たりの勉強量は劇的に薄いです。)

 

学生時代では考えられないほどの余裕です。あの頃は「点数が悪かったらどうしよう」という謎の強迫観念に囚われていましたが、それが全くないのです。35歳、図太くなりました。

 

ただし、試験中は 全集中 です。

目を皿のように開け、

もはや問題を声に出して読みそうなくらい集中し、

一切消しゴムは使用せず、

一発で解答に辿りつく、

一度出した解答は書き直さない、迷わない

というスタイルで解きました。

こんなこと学生時代はできなかったです。書いては消し、見直しをしては「大丈夫かな…」とつぶやき、試験時間ギリギリまで自分の答えを信じ切れなかった私。

 

本当に強くなったものです。心臓に毛が生えています。ボーボーです。

結果は、合格。きっと合格率も高く、ほとんどの人が受かるのかもしれません。それでも、私の日々の業務に厚みをもたらしてくれたことには間違いありません。

 

久しぶりに、真面目に資格試験に取り組んだ結果、

  • 生活のあらゆる場面での小ネタ(引き出し)が増えた
  • 苦手分野が克服できた
  • 学生時代の私よりもずいぶんと余裕がでてきたことに気づいた

というわけで、少々高めの授業料は価値ある出費だったかと思います。

今は月に一度、近隣の薬剤師会で開催される漢方勉強会に継続的に出席しています(もう東京までは行ってません…涙)

 

 

もし、今テレビで流れるユーキャンのCMが気になっている方がいたら、無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「そんなの意味ないよ」「給料上がらないのに?」と周りに言われても、興味があればきっといつか、どこかで小ネタにはなると思います。

それが、アルガド様の【自分を最大の資本とせよ】の第一歩なのだと感じます。

 

ではまた

 

f:id:yume-diver:20210102235716p:plain

まだまだひよこ