ゆめのブログ

30代女の独身生活ブログ

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【犬がいた季節】の感想。青春の輝きを思い出してほっこりできる作品でした。


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2021年本屋大賞ノミネート作、【犬がいた季節】を読み終えての感想です。

 

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率直な感想

爽やか。輝ける青春って素敵!ですね。

最後まで読んでみると、爽やかに悩んでいた高校生が大人になって、社会人になってからの悩みや葛藤まで描かれています。

ですから、大人になった私たちにも心を動かされる感覚がありました。

 

あらすじ

主人公は迷い犬。

幼い時に飼い主に捨てられてしまい、とある公立高校に迷い込んでしまいます。

そこでコーシローを名付けられ、高校で飼われることになります。

様々な生徒たちが入学し、コーシローの世話をして3年間を過ごす。

そして、また卒業していく…

 

進路に悩む生徒、家族関係に悩む生徒、恋する生徒…

様々な生徒の悩みや葛藤も描かれています。

単に青春の甘酸っぱさだけを描いた作品ではなく、

犬のコーシローの目線(思い)も織り交ぜて描かれている点に新鮮さを感じました。

 

コーシロー目線が印象的

登場する生徒たちの思考は手に取るように分かりやすいです。

好きな人に告白できなかったり、

希望する進路に進めず落ち込んだり、新たな目標を見つけたり。

読んでいて、本当に懐かしい気持ちになりました。

 

中でも面白かったのは、

コーシローは人の恋の匂いをかぎ分けることができるというエピソード。

 

もし、コーシローが自分の高校時代にも居てくれたら…

あの恋は成就したんだろうか?

それとも、不完全燃焼にならずに済んだのだろうか?

なんて思ってしまいます。

コーシロー、私の恋はうまくいくかしら?

あの人は私に恋の匂いを発しているかしら?

なんて聞いてみたくなります。

 

コーシローはあまりはっきりと目が見えません。

(犬本来の特徴のようです)

そのため、生徒の違いや季節の移り変わりを匂いで判別しているのです。

 

桜の香りがしてくると、コーシロー会(コーシローのお世話をする生徒たちのこと)のメンバーが入れ替わることも認識しています。

桜の香りは、コーシローに別れ(卒業)と出会い(入学)をもたらしてくれます。

 

生徒たちのお悩みストーリーの中に、コーシロー目線で描かれるエピソードが盛り込まれており、今で読んだ青春小説とはちょっと違った印象を受けます。

 

最も癒された作品

今回の本屋大賞ノミネート作の中で、

本作は最も温かみのある作品だったと思います。ほっこり、と言う感じ。

他の作品は絶望を描く傾向が強かったので、

本作にはとても救われました。

 

 

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本屋大賞ノミネート作品はどれも読み易く、

感情移入しやすい作品が多いですね。

おかげさまで楽しい読書ライフを送ることができています。

何かいい本ないかなぁ…と思ったら、

まずは「本屋大賞ノミネート作」を読んでみることをお勧めします。