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【この本を盗む者は】2021年本屋大賞ノミネート作。私の想像力はどこへやら?


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昨晩、【この本を盗む者は】を読み終えました。

著者は深緑野分さん。

深緑さんは存じ上げていましたが、作品を読んだことはありませんでした。

2021年本屋大賞にノミネートされた作品なので、読んでみることに。

※ただいま、本屋大賞ノミネート作の読了チャレンジ中です。

 

yume-diver.hatenablog.com

f:id:yume-diver:20210324090134j:image

 

率直な感想は「?」

せっかくブログに感想を書く!と意気込んだものの、

このストーリーから何を学べばいいのか、分からない…。

すみません。

 

どうして?

さて、どうしてこのストーリーにはまり込めなかったのか。

理由を考察してみたところ、このストーリーのジャンルと私の相性がよろしくなかったようです。この小説のジャンルは、

したがって、このストーリーを楽しむためには読み手の想像力が大いに求められるのです。

 

あらすじ

書物の蒐集家を曾祖父にもつ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理を務めるが、深冬は本が好きではない。明日日、御倉館から蔵書が盗まれ、深冬は残されたメッセージを目にする。「この本と盗むものは魔術的現実主義の旗に追われる」。本の呪い(ブックカース)が発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り、世界はもとに戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて、彼女自身にも変化が訪れて…

 本書の帯より引用

 よく分からん

この帯のストーリー紹介の分を読んだだけでは、さっぱり意味不明。逆に、ファンタジー小説をあまり読まない私は、そこはかとなく興味を引かれたわけですが…

実際読んでみても、結局最後の最後まで、著者・深緑さんが描くファンタジーの世界にハマらなかったのです。

その理由は、私に「ファンタジー要素」が不足しているためでしょう。映画も、舞台も、現実世界にはありえない空想の世界を設定されてしまうと、頭の中がこんがらがってしまうのです。ファンタジーが苦手なのです。

読書の目的

人々が読書をするにあたっては色々な目的があると思います。

  • ビジネスのノウハウを知りたい
  • モチベーションを保つ方法を知りたい
  • ワクワクした高揚感を味わいたい
  • どんでん返しのストーリー展開に驚きたい

こんな感じでしょうか。

私の場合は

  • 自分の価値観と照らし合わせて共感したい
  • こんなこと思うのは私だけじゃないんだ

という共感のニーズが強いようです。

その悩みわかるわ~、とか

いやいや、それは考えすぎだって~、とか

この立場だったらどうするだろう?、とか、

登場人物と共に悩み、楽しみ、希望を見つけていくのが私の読書スタイル。ですから、ファンタジーの世界では自分の思いを共感させることが困難なわけです。

 

yume-diver.hatenablog.com

 

 

想像力どこへ行った?

自分の目に見えるもの、自分の経験の範囲内にしか共感できない私。いつからこうなってしまったのかしら?と思い返してみました。

 

理系大学院生だった私は、【エビデンス】と共に生活していたのです。世の中に起こる現象には必ず科学的根拠があって、数値化され、分析され、論文として発表されている。統計もとられている。そんなエビデンス大好き生活が基盤となって、「目に見えるもの、数値や実体験に基づく思考」が身についてしまったようです。

 

もう、夢みる夢子ちゃんには戻れなさそうです。

 

まとめ

こんな現実主義者の私は、深緑野分さんの世界観にハマることができませんでした。想像力豊かな、ファンタジー好きの方にはオススメです。きめ細やかに、ブックカースの世界が描かれています。

たまには自分にハマらない作品と向き合ってみるのもいいかな。